江東区議会議員 中島雄太郎

江東区議会議員|中島雄太郎

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江東花火大会2027は保険なし。2年連続中止で、中止なら経費は区の負担に

江東花火大会は、来年度以降、中止に備える保険に加入できない見通しであることが分かりました。

10月6日の区民環境委員会で、「江東花火大会2026」の開催中止について報告があり、私は保険の扱いについて質問しました。区の答弁は、来年度以降は保険の引き受け手が見込めず、中止になっても補填される保険金はないというものでした。

これまで保険で補填されていた多額の経費が、今後は区の負担となるおそれがあります。

この記事のポイント

  • 江東花火大会は、2025年は荒天、2026年は台風15号の接近で、2年連続の中止
  • 2025年は約1億8,700万円の経費がかかったが、花火は打ち上がらず。興行中止保険などで経費は賄えた
  • 来年度以降は保険の引き受け手が見込めず、現段階では見積もりも出ていない
  • 開催時期の見直しを検討中で、1月の実行委員会までに方向性を決める

2年連続で中止となった江東花火大会

「江東花火大会2026」は、8月11日(火・祝)に荒川・砂町水辺公園で開催予定でした。しかし、台風15号の中心が都内付近を通過する見込みとなり、開催を中止しました。

区の説明によると、花火を打ち上げる台船の事業者から、強風で台船を安全に運航・設置できず、時間内に撤去もできないという報告があったそうです。当日は午前10時に関係者で協議し、午前10時30分に中止を決定しています。

2025年も荒天のため中止しており、江東花火大会は2年続けて花火が上がっていません。

なお、「雨天なら翌日に順延できないのか」という声もあります。この点は今年2月の予算審査特別委員会でも議論されました。区の答弁は、警備員やスタッフを約700人配置し、警察や消防にも多くの人員を出してもらっているため、別の日を確保するのは困難というものでした。江東花火大会は、その日に開催できなければ終わりの一発勝負です。

1億8,700万円をかけて、花火は打ち上がらなかった

中止になっても、準備にかかったお金は戻ってきません。

今年2月の予算審査特別委員会で、区は2025年の大会について、支出の総額が1億8,700万円余、それでも花火は打ち上がっていないと答弁しています。

それでも区の持ち出しが膨らまなかったのは、興行中止保険に加入していたからです。中止で観覧席の売上が入らなかった分を保険金で補填し、前年度からの繰越金も使って、かかった経費は賄えたとのことです。

2026年も保険に加入していたため、これから保険の手続きに入り、損失が補填される見込みです。

来年度以降は保険に入れない

ところが、この保険が来年度以降は使えなくなります。

私が委員会で保険の扱いを尋ねたところ、区は次のように答弁しました。

  • 2年連続の中止で、保険会社の損害率が非常に高くなっている
  • そのため、来年度以降は保険の引き受け手が見込めない(現段階では見積もりももらえていない)
  • 保険に頼らなくても開催できるよう、予算面の対応を検討する

私は重ねて、「来年もし開催できなければ、損失は全額区が被るという理解でよいか」と確認しました。区の答えは、「保険に加入することができないので、損害が発生した場合に補填される保険金はない」というものでした。

保険会社が引き受けを再開する見通しも立っていません。保険なしの状態は、来年だけで終わるとは限らないのです。

払い戻されなかったチケット代はどうなるのか

2026年の有料観覧席は、8月14日から9月4日まで払い戻しを受け付けました。手続きを完了したのは約93%です。

では、残りの約7%はどうなるのか。私の質問に対し、区は、払い戻し期間が終わった後は規約により返金しないと答弁しました。その代金の扱いは、保険の手続きを経て収支を確定した上で、改めて示すとのことです。

収支が示されたら、このブログでもお伝えします。

開催時期の見直しは1月までに

区は、開催時期の見直しを検討しています。8月は台風シーズンにあたるため、気象予報士などの専門家の意見を聞きながら、気象リスクの低い時期を整理するとのことです。警察や消防、海上保安庁、実行委員会とも協議します。

花火の製作と準備には半年ほどかかるため、1月に開かれる第3回実行委員会までに、来年度の方向性を決めるとしています。

また、区は花火大会の休止や取りやめは検討しておらず、継続していく考えです。「来年こそ開催してほしい」という声が多く寄せられているためだそうです。

ただし、時期を変えれば解決するとも限りません。委員会では他の委員からも、天候が安定しそうな時期を選んでも、その日たまたま雨が降れば終わりだという指摘がありました。どの時期を選んでも、天候は最後は運任せです。

開催するにせよしないにせよ

保険がなければ、中止になったときの経費はそのまま区の負担になります。天候は運任せでも、財政的には絶対に負けられない戦いです。

花火大会は、砂町の町会の皆さんが寄付を集めて支えてきた、歴史ある行事です。楽しみにしている区民も多く、やめれば当然反発を招きます。一方で、保険なしで開催して中止になれば、それはそれで大きな批判を招くでしょう。

だからこそ、開催するにせよしないにせよ、中止になった場合の財政負担を区民に示した上で判断すべきだと考えます。

区は「保険に頼らなくても開催できるよう、予算面の対応を検討する」としています。私は、中止になった場合に想定される損失額と、それをどう賄うのかを、方向性が決まる1月までに示すよう求めていきます。

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