江東区議会議員 中島雄太郎

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新豊洲チームラボプラネッツ前の違法露店、その後 ―タクシー乗り場は完成、露店は深刻化

5月14日の記事で、チームラボプラネッツ前の区道をめぐる違法露店問題と、カラーコーン設置による対応の進展をご報告しました。それから約3ヶ月。8月8日、改めて現地を確認してきましたので、その報告です。

結論から言えば、明暗がはっきり分かれました。タクシーの滞留問題は事業者の手で解決に向かい、違法露店問題は深刻化していました。

バス・タクシーのりばが完成――事業者が自ら「受け皿」を作った

まず、良い進展からです。

チームラボプラネッツ前の区道では、違法露店と並んで、送迎タクシーの路上待機(たまり)も課題となっていました。施設利用者を待つタクシーが区道上に滞留し、通行の妨げになるという構造です。

この夏、施設に隣接する場所に、専用のバス・タクシーのりばが整備されました。現地を見ると、真新しい舗装に区画線が引かれ、「配車アプリ専用」の案内サインが立ち、利用対象や営業時間を明記した利用約款まで掲示された、運用ルール込みの本格的な整備です。実際に、これまで区道上に停まっていたタクシーが、きちんと枠内に収まって待機していました。

私はこれまで一貫して、「違法な路上営業は排除する。一方で、実際に存在する需要には、合法的な受け皿を用意する」という考え方でこの問題に取り組んできました。今回のタクシー乗り場は、まさにその実例です。需要を敷地側で受け止める仕組みができれば、区道に滞留する理由はなくなる。事業者が自らの負担で、公道の問題を解決した形です。

一方、違法露店は深刻化していた

問題は、もう一方です。

チームラボプラネッツ前の区道を無許可占用する露店(2026年8月8日撮影)

8月8日の現地でも、違法露店は営業を続けていました。パラソルを立て、飲料や氷菓、軽食の看板を掲げ、外国人観光客向けの英語メニューを並べる営業スタイルは、5月時点と変わりません。

悪化したのは、営業する場所です。露店は、区が設置したカラーコーンのさらに手前で営業するようになっていました。コーンで元々狭くなっている歩道の残り幅の上に、車輪付きカートの露店と購入待ちの行列が重なる。結果として、歩行者が実際に使える幅員は、コーン設置前よりもさらに狭くなっています。違法営業を防ぐための対策の、その手前で営業する――対策を無意味化するどころか、逆手に取る行動です。現場の警備員の方に話を伺うと、「毎日出ている」とのことでした。

5月の記事で私は、カラーコーンはあくまで対症療法であり、根本的な解決は警察の法執行によるほかない、と書きました。残念ながら、その指摘がそのまま現実になっています。物理的な対策は違法営業を排除できず、営業場所をコーンの手前にずらさせた結果、歩道はかえって狭くなりました。対症療法の限界です。

現地から通報し、警察と直接話をしました

見て見ぬふりはできませんので、その場で通報し、臨場した深川警察署の警察官の方々と直接お話をしました。交通執行に詳しい担当の方も来てくださり、3月の委員会質疑からの経緯、地域の苦情、常態化の実態をお伝えした上で、改めて厳正な対応を求めました。

通報に駆けつけたパトカー(2026年8月8日撮影)

率直な意見交換ができたことは収穫です。ただ、この日をもって露店がなくなる、という結果には至りませんでした。

象徴的な光景がありました。警察官が露店側と話をした後、露店は数メートルほど位置を変え、そのまま営業を続けたのです。注意を受けたら少し動き、また売る。アメ横の町会長さんが語っていた「警察の指導でだいぶ改善されたが、時間がたつと少しずつ出し始める」という構造が、新豊洲では時間すら置かず、目の前で再現されました。口頭での対応が抑止力として機能していないことを、これほど分かりやすく示す場面はありません。

ここで、法律の建付けを改めて確認しておきたいと思います。道路交通法第77条1項3号は、警察署長の許可を受けずに道路に露店等を出すことを禁止し、違反には第119条で刑事罰が定められています。この規定に「通行を著しく妨害した場合に限る」といった条件はありません。無許可で道路を占用して営業した時点で、違反は成立します。

「人が通れないわけではないから」という理屈で違法状態が放置されてよいなら、路上駐車も信号無視も「実害が出るまで」放置されることになります。一般の区民・ドライバーは日々厳格に法を守ることを求められているのに、公道上での無許可営業だけが3年近く続いている。この不均衡について、区民の皆さんに説明できる論理を、私は持ち合わせていません。

警察は「都」である――次は都議会レベルの働きかけへ

この問題に取り組んで見えてきたのは、制度の壁です。

区道の管理者は江東区ですが、区には違法占用を強制的に排除する権限がありません。法執行の権限を持つ警察(警視庁)は、東京都の機関です。区議会には、警察に対する質問権も予算審議権もありません。区議会議員として、委員会で区に対応を求め、区が警察に要望し、物理的対策を講じる――ここまでは実現しました。しかし、その先の「法執行」のボタンは、区にはないのです。

警視庁を監督するのは都公安委員会であり、それを質すことができるのは都議会です。つまりこの問題の次の局面は、都議会レベルでの追及です。常態化した無許可の路上営業に対する警視庁の対応方針を都のレベルで質すべく、都議会レベルでの働きかけを進めます。

区道の問題なのに、区では完結しない。この構造自体が、私が一貫して問題提起している都区制度の課題そのものでもあります。

地域の皆さんへのお願い

最後に、一つお願いがあります。

違法露店を見かけた際は、深川警察署への通報をご検討ください。通報は1件ずつ公式な記録として残ります。台東区のアメ横で警視庁が一斉摘発に踏み切った背景には、半年間で1500件近い指導・警告の記録の積み重ねがありました。「常態化している」という事実を公的な記録にしていくことが、解決への確実な一歩になります。

住民、議会、行政、事業者――それぞれができることを積み重ねて、ここまで来ました。タクシーの問題は、事業者の手で解決の道筋がつきました。残るは違法露店です。ゴールは変わりません。露店がなくなり、カラーコーンを撤去して、きれいな区道を取り戻すこと。引き続き、根本的な解決まで取り組んでまいります。

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