江東区議会議員 中島雄太郎

江東区議会議員|中島雄太郎

議会質問

データセンター 防災・まちづくり対策特別委員会 2026年6月25日

千石データセンター計画と日本データセンター協会への要望書について

📋 この質問のポイント

目的

千石三丁目の大規模データセンター計画をめぐり、国は推進の立場で、直接規制の見通しはない。区も、国・都の指針がなければ対応は難しいとしている。私は第2回定例会の一般質問で業界団体への働きかけの重要性を指摘し、区長は日本データセンター協会(JDCC)に協力を求めると答弁していた。その後、区は協会に要望書を提出した。要望書を出して終わりにせず、千石の現場の実効性につなげるための区の考えを確認した。

質問

  1. 要望書は、それ自体が事業者を縛るものではない。千石をはじめ区内の現場に、どのような道筋で実効性をもたらすと考えているか
  2. 要望を、いつまでに、どこまでの成果につなげることを目指すのか
  3. 協会の対応に時間がかかる、または千石の現場で具体的な動きにつながらない場合、区はどう実効性を担保するか。区自身が講じる手だてはあるか

答弁

実効性への道筋・区の手だて(建築調整課長)

要望を出して終わりではなく、実現されることが重要と認識していると答弁した。区から事業者に、協会へ要望していることを伝える。さらに要望6項目のうち、窓口の一元化、丁寧な事前周知と説明、環境配慮、継続的なモニタリング、地域貢献などを、事業者にも直接求めていくとした。

時間軸(建築調整課長)

JDCCは東京・大阪・名古屋など全体を統括しており、国・都の動向も注視する必要があるとして、時間軸は多少変わってくる可能性があると答弁した。協会と連携・協議しながら対応するとの答弁にとどまり、具体的な期限や目標は示されなかった。

結果

区は、要望書の内容を事業者にも直接伝えていく方針を示した。一方、いつまでに何を目指すかという具体的な時間軸は示されなかった。

私からは、着工・工事が進むなかで、周辺住民の不安を踏まえて期限をはっきりさせるよう求めた。あわせて、協会への働きかけと区の要綱による対応は二者択一ではないと指摘した。事業者は区の指導要綱との整合性を計画の正当性の根拠にしているため、区の要綱の実効性を高める検討も並行して進めるよう要望した。

まとめデータセンター問題の経緯と論点千石・豊洲五丁目のこれまでと、区に求めていることを1ページにまとめています
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※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。

102:
◯中島雄太郎委員  千石三丁目のデータセンター計画に関連して、区が日本データセンター協会に提出した要望書について何点か伺います。
 まず、今回の区の対応について申し上げます。私はさきの第2回定例会の一般質問で、この問題について業界団体である日本データセンター協会への働きかけが重要であると申し上げ、区長からも協会に対し、地域共生ガイドラインの実効性ある取組の推進について協力を求めるとの答弁をいただきました。今回、区が要望書という形でこれを実行に移し、自治体として全国で初めて協会に要望を行ったことは一つの前進と受け止めております。
 先ほど来議論にあるとおり、国は推進の立場です。データセンターというインフラは当然必要なものであるというふうに私も認識しております。しかし、国は推進で、規制については現状は考えていないと。なかなか国による直接規制というもの、あるいはルールづくりというものはこれからもかなり時間がかかると思われる。
 一方で、基礎自治体である本区は、先ほど来答弁あるように、基本的には国ないし都が指針を示していただかないと、なかなか対応が難しいといったところで、国も動かない、基礎自治体も国が動かないと動けないというような状況になっている中で、では、誰が動くのかということを考えたときに、一つ、本区が協会を動かして千石に実効性を持たせようと、こういった取組を取ったこと自体は非常に本当に大きな前進であるというふうに思っております。
 しかし、その上で、要望書を提出して終わりとならないために区の考えを確認させていただきます。
 1点目です。今回の要望書は、区から協会への要望であり、それ自体が直ちに事業者を縛る効力を持つものではありません。実際に実効性を担うのは、この要望を受けて協会がガイドラインをどう改定し、どう運用するかという点にあると考えます。区は、今回の要望が最終的に千石をはじめとする区内の現場にどのような道筋で実効性をもたらすと考えているのか、区の描いている道筋を伺います。
 2点目です。協会への要望はいつまでにどのような成果につなげることを目指しているのでしょうか。要望書提出の際、協会の事務局長からは、業界全体を指導していきたいという趣旨の発言があったと承知しております。これ自体は前向きな姿勢として受け止めますが、一方で、いつまでに何をという具体的な時間軸や到達点は現時点では示されておりません。区として、この要望をいつまでに、どこまでの成果につなげたいと考えるのか、その目標を伺います。
 3点目です。協会は全国の事業者を束ねる団体であり、個別の案件について必ずしも迅速に、具体的に動くとは限らないという見方もあります。仮に協会の対応に時間がかかる、あるいは千石の現場に対して具体的な動きにつながらない場合、区としてはどのように実効性を担保していくお考えでしょうか。協会の対応を待つだけでなく、区自身として講じる手だてがあれば併せて伺います。

103:
◯建築調整課長  1点目と3点目、多少ちょっとかぶる質問なのかもしれないですけど、区の千石の要望したことに対する道筋といったようなことですけども、当然のことながら、これはやっぱり実現されていくというのが重要だということを認識しておりまして、データセンター協会に言ったから終わりというわけではもちろんなくて、区としても事業者に対して、やはり区として協会に要望を行っている旨を伝えるだとか、あと、6点の項目のうち、先ほどから出た一元化の窓口、丁寧な事前周知と説明、あと、環境配慮、継続的なモニタリングとか、地域貢献だとか、そういったことはまた事業者にも直接言うといったようなことが重要かなと思います。
 また、JDCCにつきましては、JDCCは東京も大阪も名古屋も全体を統括していますので、どうしても動きが、全体を見なければいけませんので、あと、国とか都、注視するということも重要ですので、やはりそこら辺につきましては、多少ちょっと時間軸は変わってくるのかもしれませんけど、事業者へも要望を考慮しながら、データセンター協会ともしっかり連携・協議しながら今後対応していきたいと思っております。
 以上です。

104:
◯中島雄太郎委員  繰り返しになりますけれども、要望書を出して終わりではなくて、具体的にこれを千石の現場にどのように実効性をもたらすのかというところがやはり重要だと思うんです。今の御答弁ですと、具体的な時間軸、いつまでに何を目指すのかというところについてはまだ整理されていないのかなというふうに受け止めましたけれども、やはり日々どんどんどんどん、これから着工、あるいは工事は進んでいくわけですから、この時間軸というものは非常に重要であるわけですよね。ですから、そこについては、やはり周辺住民の方々の不安を考えると、具体的な線をどこかで引いて、いつまでにというところは明確に区としてもして取り組んでいかなければいけないのかなというふうに考えております。
 その上で最後に1点要望を申し上げます。
 協会への働きかけと区が自らの要綱等で対応を進めることは二者択一ではないということであります。事業者は協会のガイドラインだけではなくて、区の指導要綱との整合性をも自らの計画の正当性の根拠として示しています。であれば、区が自らの要綱を実効性あるものにしていくことも事業者に対して直接効果を持つはずです。協会への働きかけと並行して、区自身ができる対応についても引き続き検討を進めていただきたい、このことを強く要望し、終わります。

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