江東区の新木場防災倉庫にヘリポート整備へ|ドローン活用も求めた予算審査の質疑内容
令和8年度予算審査特別委員会で、(仮称)新木場防災倉庫整備事業について質疑を行いました。テーマは、ヘリポートの運用計画の具体化と、ドローン活用です。
23区最大規模の防災拠点にヘリポート
新木場に整備される防災倉庫の屋上にヘリポートが設置されます。首都直下地震で橋梁が損壊すれば、湾岸エリアは陸路を絶たれます。陸がダメなら空から届ける。この整備は高く評価しています。
ただし、作ることと機能させることは別です。ヘリで届いた物資をどう避難所に届けるのか、誰の判断でヘリを要請するのか。運用の全体像を問いました。
区からは、令和8年度の災害時輸送計画の中で、新木場防災倉庫を含む区内防災倉庫の受入れ・仕分け・配布・輸送ルートを計画化するとの答弁を得ました。
ヘリだけでなくドローンも
ヘリは物資を拠点へ運ぶ「大動脈」。しかし拠点から避難所へのラストワンマイルには別の手段が必要です。
とりわけ江東区は「水彩都市」の名のとおり、運河・河川に囲まれ、橋梁に頼った交通網が特徴です。首都直下地震で橋梁が損壊すれば、湾岸エリアの住民は陸路を絶たれます。だからこそ、橋を渡らず空から届けるドローンが、この区では特に重要な意味を持ちます。

港区はお台場への1.8kmドローン物資輸送を実証済み。三井不動産は日本橋のビル屋上に常設ドローンポートを構築しています。
江東区もミライト・テクノロジーズとの災害協定や、豊洲スマートシティ推進協議会との物資配給訓練など土台はあります。しかし単発にとどまり、物資輸送の制度設計には至っていません。
本事業は令和8年度が設計、令和9年度から工事です。ドローンの格納スペースや電源・通信設備は、設計に織り込まなければ後から対応できません。令和8年度が分岐点です。
区からは、ドローンの活用は救援活動等に有効であり、当該ヘリポートでの運用も検討するとの答弁がありました。災害協定の拡充についても検討するとの回答です。
得られた成果
① 輸送計画での運用の計画化 ― R8の災害時輸送計画で新木場の運用を具体化
② ドローンのヘリポート運用検討 ― 有効性を認め、新木場での運用を検討
③ 災害協定の拡充検討 ― 締結先の確保・内容の拡充を検討
「検討する」と「やる」は違います。令和8年度は設計年度であり、輸送計画の策定年度でもあります。この1年でどこまで進むか、引き続き求めていきます。