水害リスクに応じた学校の上階移設の優先順位と、荒川氾濫リスクの正しい周知を求める
目的
区内の水害リスクは、地域や災害の種類によって一律ではない。学校の上階移設の調査で、リスクに応じた優先順位づけがされているかを確認した。あわせて陳情審査では、荒川氾濫リスクについての区の分析と、区民の受け止め方にずれがないかを問うた。
質問
- アンケートで「上階に移せる」と答えた未対応の26校について、個別の水害リスクをどう評価し、優先順位を判断しているか
- 陳情本文に「荒川氾濫時には水没」とある。区は荒川の氾濫リスクをどう分析しているか
答弁
上階移設の優先順位(防災計画課長)
調査対象は、すべて浸水想定のある区域の学校。高潮では区内のほぼ全小中学校で1階以上の浸水が見込まれる。荒川の氾濫では、学校によって想定が異なる。実際に移設の交渉を進める優先順位としては、比較的浸水リスクの大きい城東地域を中心に学校と調整していると答弁した。
荒川氾濫リスクの分析(防災計画課長)
区のハザードマップは、最悪のシナリオである1000年に一度の規模を想定したもの。50年に一度、100年に一度など、雨量の規模ごとに複数の浸水想定が公表されており、それらを踏まえて災害対策を行っていると答弁した。各質問のあとに述べた要望には、答弁を求めていない。
結果
上階移設については、区が城東地域を優先して調整していることを確認した。私からは、リスクの高さを学校側にもはっきり伝え、前倒しで取り組むよう要望した。
荒川の氾濫については、ハザードマップが最悪シナリオ(1000年に一度)にもとづくことを確認した。そのうえで、実際より起こりやすいと受け止めている区民もいることから、リスクの実態に即した周知・啓発を強めるよう要望した。
📄 議事録全文を読む
※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。
64:
◯中島雄太郎委員 先ほどの御答弁で、未対応で、アンケートの結果として「上に上げることができる」と答えたのが26校あったというお話でしたけれども、でも、26校対応可能ですという学校があっても、その水害リスクというものは一律ではないわけですよね。当然、東側、城東地域のほうが一般的にリスクは高いと思われるんですけれども、この26校についてその個別の水害リスクというものをどう評価しているんでしょうか。つまり、ここは何としても優先的にやらなければいけないとか、そういう判断が必要かと思うんですけれども、いかがでしょうか。
65:
◯防災計画課長 今回、上階移設の調査を行っている学校につきましては、前提として、まず、全てが浸水想定がある区域という形を調査の対象としております。
また、高潮の被害で見た場合には、区内のほぼ全ての小中学校のほうで1階以上の浸水が見込まれるようなところでもございますので、ただ、荒川の氾濫ですとまたそこは、被害想定は、2階に行くとか、1階に来ないとかというのは多少あるんですけども、今回調査をかけた上で実際に移す交渉を行う学校の優先順位という形で申し上げるのであれば、比較的浸水想定のリスクが大きい城東地域を中心に学校のほうとは調整を図っているところでございます。
以上です。
66:
◯中島雄太郎委員 先ほど石川委員からもお話ありましたけれども、やっぱり区のほうも学校に対してもそういったリスクというものをきちっと伝えることも大事だと思うんですよね。そこはかなり区内でもリスクが高いから、協力してやっていきましょうというような形で、前倒しで取組を進めるようなことが必要かと思いますので、そういった形でお願いします。
以上です。