江東区議会議員 中島雄太郎

江東区議会議員|中島雄太郎

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子育て 厚生委員会 2024年12月4日

子育てサロン「すくすく」への支援について

📋 この質問のポイント

目的

東砂地域で13年間、親子の遊び場事業や一時保育を提供してきた子育てサロン「すくすく」から、区への支援を求める陳情が繰り返し提出されている。公的施設では満たせないニーズを満たす地域団体に対する区の支援姿勢を質し、同一事業への助成が難しいのであれば、別の枠組みでの具体的な支援策を求めた。

質問

  1. すくすくは2023年度に親子の遊び場事業で700名、一時保育で87名・延べ352時間の利用実績がある。それでも「東砂地域は児童館・保育園で需要を満たしている」とする区の認識は、民間パートナーを軽視していないか。
  2. 地域子育て支援拠点事業の委託が区の考え方として難しいのであれば、すくすくの意見を聞いた上で、別の枠組みで事業の継続性を支援する具体的なアクションを取るべきではないか。
  3. 地域団体を重要なパートナーと認識するのであれば、パートナーが支援を求めるときにタイムリーに応える区政であってほしい(区長への要望)。

答弁

同一事業への助成の可否(こども家庭支援課長)

地域で長年活動しており、区としても非常に大事な団体と認識している。ただし、区が実施する一時預かり・子育てひろばと同じ事業への助成は、公金支出と予算の効果的・効率的な活用の観点から困難である。後援名義の付与、子育てハンドブックやポータルサイトでの活動紹介など、経済的支援以外の活動支援を行っていると答弁した。

子育て応援券について(こども家庭支援課長)

利用者の経済的負担軽減が目的であれば、18歳以下所得制限なしの3万円電子クーポンや児童手当の18歳までの拡大など既に実施しており、応援券の導入は現在考えていない。地域活性化策としては一つの方策だが、世田谷区・杉並区の先行事例では予防接種や一般事業にも使えるため、子育て団体への支援効果は慎重に見極める必要があると答弁した。

別の枠組みでの支援(再質問への答弁)

高齢者・障害者等も含めた区全体の地域団体支援という視点が必要であり、他部署とも相談を進めている。具体的に報告できる段階にはないが、経済面に限らず情報発信等も含め、地域団体が活動を続けられる方法を考えていくと答弁した。

結果

区は、すくすくを重要な団体と認めつつも、同一事業への助成は困難との立場を崩さず、支援策は検討を継続するとの答弁にとどまった。他部署とも相談しながら団体支援全体の枠組みを模索しているとの現状認識は確認できた。最後に、パートナーである地域団体が支援を求めるときにはタイムリーに応える区政であるよう、区長に強く要望した。

その後の展開

この質問で区は、同一事業への助成は困難としつつ、他部署とも相談しながら、地域の団体が活動を続けられる方法を経済面に限らず考えていくと答弁した。

その後、区は令和7年度の新規事業として「こども・子育て支援活動助成事業」(予算約800万円)を開始した。区内でこどもや子育て家庭を支援する活動を行うNPOやボランティア団体等を対象に、支援活動の経費を1団体あたり年間30万円を上限に助成する事業である。原則として1年以上活動し、月1回以上活動を実施している団体が対象とされ、対象経費には報償費・旅費・消耗品費・広告費・光熱水費・保険料・賃借料等が含まれる。

令和7年度予算審査特別委員会では、私からこの事業の概要と実施に至った経緯を確認した。区は、子育て家庭のニーズが多様化する中、区がすべての区民ニーズに対応することが難しい状況において、区と地域住民・団体が一体となり、社会全体で子育て家庭を支えることが求められていることから本事業を実施することとした、と答弁した。

助成金交付団体の募集は令和7年5月7日から27日まで行われ、対象期間は令和7年4月1日から令和8年3月31日までとされている。

📄 議事録全文を読む

※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。

令和6年厚生委員会 本文 : 2024-12-04
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62:
◯中島雄太郎委員  先ほど東砂地域においては、児童館や保育園が拡充されているので、需要に対しては足りているという本区の認識というものが述べられましたけれども、この子育てサロンすくすくさんの利用者は、2023年度においては、親子の遊び場事業においては700名、一時保育においては87名、延べ352時間の利用があるわけです。箱をつくって、区としては需要を満たしている、足りているということを申していますけれども、現実に本区の提供している公的施設を利用せず、すくすくさんの子育て支援サービスを利用している区民の方々が多数いらっしゃるわけです。これは、先ほどまにわ委員、あるいは加藤委員の質問にもありましたけれども、子育て支援の提供というのは、多様なニーズがあるわけですから、公的施設、区の枠組みの中で提供するサービスよりも、すくすくさんの提供するサービスのほうが利用しやすいと思う区民の皆様がたくさんいるわけです。それは様々な事情があるでしょう。あるいは単純に近いから利用するとか、あるいは職員と気が合うから利用するとか、いずれにしろ、いろいろな理由があるにせよ、区の施設よりもすくすくさんのほうがいいと思って選択している区民の方々がいらっしゃるわけです。
 すくすくさんは、そういった事業を13年間も継続されているわけです。13年間もこの事業をすくすくさんが続けてきたということは、もう長年にわたって東砂地域においては、公的施設よりもすくすくさんの子育て支援のほうがいいよという評判が、あるいは根づいている。そして、子育て世帯というのは二、三年ごとに入れ替わるわけですから、それが十何年も続いているということは、すくすくさんがいいという地域における確固としたニーズがあるから続いているわけです。そこの団体が、今回は地域子育て支援拠点事業について委託していただきたいという陳情になっていますけれども、以前からも、例えば子育て応援券を発行して支援していただきたいとか、様々なすくすくさんからの支援していただきたいという本区に対する要請があったと思います。それに対して、結果として、本区からはゼロ回答が続いておるわけです。
 地域において、13年間にわたって本区の子育て支援事業を補完するような形で活動されてきた団体が、事業主体の方々が高齢になって、事業の継続性という観点からも公的な支援が必要であると本区に訴え続けているにもかかわらず、ゼロ回答を続けてきて、検討いたしますとずっと言い続けていて、実際の支援には至っていない。そして、まさに今日においても、東砂においては児童館、保育園で区民のニーズを満たしている、足りているという、このことに関しては、私はあまりにも民間のパートナーを軽視していると考えるんですけれども、その点に関して、区の見解はどうなのでしょうか。

63:
◯こども家庭支援課長  今の御質問についてお答えいたします。
 まず第一に、この陳情につきまして、今まで助成をしてほしいというのが令和4年度から出ております。私のほうで今までも答弁してきているところでございますけれども、まず、大前提として、この陳情の趣旨のところでございます。一時預かり、それから子育てひろば事業など子育て家庭支援センターと同じ事業を実施しているというところでございまして、同じ事業をしているので、その資金を助成してほしいという内容でございます。
 これに対しましては、今までも我々もすくすくさんとも、この陳情団体とも意見交換をしているところでございまして、地域で長年活動していただいているということは、非常に敬意を表しておりますし、すごいありがたい、区としても非常に大事な団体だというのは重々認識してございます。
 ただ、一時預かりやひろばという区の実施している事業と同じ事業に対して助成という形になると、公金の支出というところと、それから事業の予算の効果的・効率的な活用というところでは、なかなか同じ事業に同じ目的で助成を出すのは難しいというところを今まで答弁差し上げているところでございます。かといって経済的支援を全くやらないとか、何も支援をやらないとかということではない。ただ、かなりハードルがありますので、そこは検討しているというところでございます。まだそういうのが、結果が見えない、検討、検討と言うばかりではないかというのは、お叱りとして、こちらのほうは、そこは真摯に受け止めたいと思ってございます。
 例えば、区としては、経済的支援以外にも後援名義、後援名義というのは、団体の活動とか、団体の内容というものを区がきちんと確認して名義を出しています。誰にもできるわけではなくて、そういった形をやることによって、区が後援しているという安心感、それから信頼感みたいなものを団体さんのほうで持っていただいて活動に支援をしていきたい。ほかにも、活動の案内というところでは、子育てハンドブックの中にも子育て活動団体として紹介したりとか、それからポータルサイトなどでもイベント等の紹介などもしてございます。当然、団体さんとも意見交換、この陳情団体以外とも意見交換をしていて、さっきほかの委員からもございましたけれども、経済的に苦しいとか、人材的に苦しいという意見も確かに聞いてございます。その中でもありますけれども、まずは活動の支援というところで、区でできるところを今やってきているところでございます。
 この陳情の趣旨にある同じ事業への助成というのは、先ほどから繰り返しになりますけれども、なかなか困難ではございますが、そのほか、どういった形で地域の団体を支援していくのか。これは、この後も出てきますけれども、こども計画を今後策定していく。また、長期計画の中でも社会で支えていくというのはうたっているところです。区としても、そこは重々承知しているところでございますので、どういった形がいいかというのは模索しているところでございます。ただ、この陳情につきましては、繰り返しになりますが、同趣旨のものはなかなか難しいというところが1点ございます。
 あともう1点、子育て応援券についてでございます。子育て応援券については、この陳情の趣旨は、利用者の経済的負担軽減ということを目的に実施を求めているというところでございます。経済的負担軽減ということであれば、すみません、答弁を簡潔にしますけれども、今まで区は、ここ数年、かなり精力的にやってきてございます。3万円の電子クーポンを18歳以下所得制限なしで配るとか、区のひとり親家庭に特化した給付金を出すとか、また、今年度はベビーシッターの利用支援事業、家事・育児支援の対象者の拡大、さらに一番大きいのは、今、児童手当が18歳まで拡大され、さらに所得制限もなしということで、今月まさに支払いということで、職員も一生懸命準備をし、対応しているところでございます。
 そういった中で言えば、経済的支援については、そういったことで行ってございますので、ここにあるような子育て応援券を、経済的支援というのは現在考えていないところではございます。ただ、一方で、今までの委員会質疑で出てきたように、地域の活性化とか、そういった中での子育て応援券というのは、一つの方策としてはあると思います。ただ、それにつきましても、例えば世田谷区や杉並区の先行実施事例を調べますと、予防接種とか一般事業へ使えるという形になりますので、果たして、子育て世帯としては経済的にも助かりますけれども、子育て団体への支援にはどの程度の影響があるか、どういう効果があるかというのは、ここは慎重に考えていかなければいけないかなというところでございます。長くなって恐縮でございますけれども、区としても、何かしら地域の活動団体は応援したいと考えているところでございますけれども、なかなかできないところもあるというところは御理解いただきたいと思います。
 以上でございます。

64:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。区として重要性は重々認識しているという認識であれば、きちっと支えていただきたいと思うんです。検討している、検討しているって、さっき加藤委員もおっしゃっていましたけれども、すくすくの事業主体の方々は非常に高齢なわけです。それで、本区に対して様々な形で陳情を続けて、本区から回答がないと。じゃあこれは陳情を上げても、江東区からは支援は得られませんねと。江東区というのは、公的施設で包括的に子育て支援をやるという方針は変わらないと。であれば、これは事業の継続は難しいという考えに至って、事業を中止してしまう可能性だって十分あるわけです。そのとき、このすくすくさんを利用されていた方々、あるいはこれからこどもを産んで、すくすくさんといういいところがあるから、あそこにお世話になろうと思っていた地域の方々、区民の方々の思いはどうなるのでしょう。これは、江東区が潰したという形になるのと同じなわけです。だから検討、検討ではなくて、私も地域子育て支援拠点事業について、すくすくさんに委託をするということは、区の考え方からして難しいのかなと考えておりますけれども、であるならば、何らか別の枠組みできちんと、すくすくさんの意見を聞いた上で、最低限これぐらいは補助をして、事業の継続性を支援しましょうというような具体的なアクションを取らなければいけないと思うんです。その点について、再質問いたします。

65:
◯こども家庭支援課長  区としての姿勢というところでございます。やはり区としても助成というのは、同じ事業に対しての内容というのは、なかなか難しいというのは、繰り返しなってしまいますけれども、すくすくさんも含めて、先ほどもお話ししました意見交換の中で、高齢化が進んでいるとか、金銭的に大変だというのは、そういうのはほかの団体さんからも聞いてございます。団体支援全体というところで言うと、区の中でも、別に高齢者とか、障害者とか、その他の団体支援というのも含めた全体の中での地域の団体支援という視点も必要だと考えてございます。そういった意味では、ほかの部署ともこちらのほうも相談等をしていっているところでございます。
 ただ、確かに検討という形で申し訳ないんですけれども、具体的にここで今御報告できるというのはなかなか難しいところでございます。引き続き、すくすくさんに限らず、地域の団体の状況というのは把握しながら、確認しながら、区として、地域で活動している団体さんが活動できるような方法、これは経済的に限らず情報発信とか、その他いろいろな面でも話を聞いてございますので、何かできないかというのは考えてまいりたいというところでございます。
 以上でございます。

66:
◯中島雄太郎委員  分かりました。こういった公的施設では満たせないニーズを満たしている様々なNPOの方々、地域団体の方々の存在というのは、本区にとって非常に貴重なわけです。本区というのは、行政だけでつくるわけではなくて、様々な民間団体、企業、あるいは区民の皆様が一緒にこの区をよくしていこうということでやっているわけです。本区としても、すくすくさんのような団体は非常に重要なパートナーであると認識しているならば、再三繰り返しになって恐縮ですけれども、パートナーが困っているならば、助けるのがパートナーです。一方的に、援助もせずにパートナーです、パートナーですと言っているのは、それはただ利用しているだけです。ですから、パートナーとして地域団体の重要性を認識しているのであれば、パートナーが支援を求めているときにはタイムリーに応えると、私はそういう江東区であってほしいと思うわけです。これは区長にも強く要望して、終わります。

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