江東区議会議員 中島雄太郎

江東区議会議員|中島雄太郎

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ごみ有料化 予算審査特別委員会 2024年2月27日

ごみは区の貴重な財源——資源循環型社会に向けた江東区の取組を確認する

📋 この質問のポイント

目的

分別回収資源売払収入は補正後3億円と、ごみが区の歳入となる貴重な資源であることを示している。売払収入が大幅増額となった要因を確認するとともに、区民の財産である資源ごみの抜き取りへの対策、令和5年10月に開始した製品プラスチック一括回収のコストと意義を質した。

質問

  1. 補正予算で売払収入が1億円の大幅増額となった要因は何か。
  2. 資源ごみの抜き取りについて、本区における実態と対策を問う。
  3. 製品プラスチック一括回収による今期予算への影響と、リサイクルコストが上昇しても本区がリサイクルを開始した理由を問う。

答弁

売払収入増の要因(清掃リサイクル課長)

売払単価が当初見込みを大幅に上回ったことが要因。ペットボトル1.6倍、アルミ1.5倍、スチール約3.6倍の単価増となった。背景には、コロナ禍からの回復による世界的な金属需要増、ロシアの国際情勢によるアルミ生産減、飲料メーカーの再生ペットボトル100%化の潮流など、市況の変化があると答弁した。

資源抜き取りの実態と対策(清掃事務所長)

区のパトロールでは年間約60〜70件の口頭注意を実施。缶・瓶の抜き取り、古紙類の車での持ち去り、鍋・フライパン等金属類の持ち去りを把握している。対策として、日曜・年末年始を除く毎日朝4時から11時に外部委託による抜き取り防止パトロールを実施し、抜き取られる前に回収する早朝回収も行っていると答弁した。

製品プラスチック一括回収(清掃リサイクル課長)

周知・啓発の準備経費約940万円に加え、収集運搬・中間処理・再資源化の委託料として10月から約1億2,000万円の予算影響があった。コストがかかっても実施した理由として、海洋プラスチック問題への世界的潮流、プラスチック資源循環法の制定、燃やすごみ減量によるCO2削減、焼却灰減少による最終処分場(残り50年とも言われる)の延命化を挙げた。

結果

資源売払収入が市況により大きく変動する構造と、製品プラスチックリサイクルの費用と意義を予算審査の場で確認した。資源抜き取りへの引き続き厳しい対処を求めるとともに、リサイクルはコストだけを勘案するのではなく、資源循環型社会を推進する区の社会的使命を踏まえて最先端の取組に挑戦するよう求めた。

📄 議事録全文を読む

※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。

令和6年予算審査特別委員会 本文 : 2024-02-27
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173:
◯中島雄太郎委員  よろしくお願いいたします。私からは、歳入の中から分別回収資源売払収入について伺います。
 補正後、3億円の収入ということで、ごみはただのごみではなく、区の歳入となる貴重な資源であることを再認識するとともに、私たちが資源循環型社会に生きていることを実感いたしました。
 まず、今回、補正予算にて1億円と大幅な増額となっていますが、この要因を教えてください。

174:
◯清掃リサイクル課長  分別回収資源売払収入の増の要因でございます。
 こちらにつきましては、売払収入の大半を占めますペットボトル及び缶、具体的にはアルミ及びスチールの売払単価が、当初予算策定時の見込みよりも今年度大幅に上回ったことが要因となっております。
 具体的な増の割合でございますが、ペットボトルにつきましては、1.6倍、アルミにつきましては、1.5倍、スチール、鉄につきましては、約3.6倍と大幅な増になったことが要因でございます。
 こちらの単価増となった理由でございますが、市況の変化が大変に大きな要因となってございます。
 具体的には、アルミ、スチール、鉄に関しましては、新型コロナ感染症からの回復に伴い、大幅な需要、世界的な需要が増になったところ、特にアルミにつきましては、電気自動車等の主要製品としての素材の需要増、特に中国での景気回復が大きいと言われております。
 また、アルミにつきましては、地金の生産量世界第3位でございますロシアの国際情勢により、生産量が大変に落ちているというところで市況のほうで大変な需要増につながっているところでございます。
 また、ペットボトルにつきましては、今、各飲料メーカー、どちらもSDGs、サステナブルな取組として、再生ペットボトル100%での商品開発、商品販売を目指しておるところであり、この影響により、ペットボトルの使用済みのものの需要が大変に増している影響があり、単価が増加したところでございます。
 以上でございます。

175:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。特にアルミ、スチールが非常に高騰しているということで、1.5倍、2倍等になるというのは驚きなんですけれども、つまり缶とかのごみというのは、非常に貴重な、区にとっても貴重な資源であるわけですけれども、いまだに、特に朝、町なかを歩いていると、缶をたくさん積んだ自転車といいますか、いわゆる資源の抜き取り、それが散見されるような状況にあります。これは区民にとっての貴重な資源、財産であるわけですから、抜き取りに関しては厳しく対処すべきであると考えております。つきましては、資源ごみの抜き取りについて、現状、本区における実態と、その対策を教えてください。

176:
◯清掃事務所長  資源の抜き取りについてです。
 まず、実態ですが、区が行うパトロールでは、年間約60件から70件程度、口頭の注意を行っているところでございます。また、先ほど中島委員からも御指摘ありましたように、区民からの目撃情報、こうしたものも時折寄せられております。内容としては、缶や瓶の抜き取り、それから段ボール等、古紙類を車で持ち去る、あるいは、最近金属類の価値が上がっているということで、鍋やフライパンを不燃ごみから持ち去ると、こうしたことを実態として把握しているところでございます。
 主な対策としましては、抜き取り防止パトロールというものを外部委託により実施しております。これは日曜日と年末年始を除く毎日、朝4時から11時の間に、車で巡回と、必要に応じて注意と指導を行っております。また、抜き取られる前に回収するということで、早朝と、その後、通常の時間帯と2回に分けて行う早朝回収、また、区民の皆様にお願いしている資源ごみの排出、曜日や時間をお守りいただく、また、ごみ散乱防止ネットをしっかりかけていただくことも対策の意味合いを含んでおります。
 以上です。

177:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。引き続き資源の抜き取りに関しては厳しく対処していただきたいと思います。
 本区では、昨年10月より新たに製品プラスチックを資源ごみとして回収して、リサイクルに取り組むプラスチックの日がスタートしました。この新たな取組、製品プラスチックの一括回収を始めたことによる今期予算への影響を教えてください。また、当然これにより、リサイクルコストは上昇したと思いますが、それでも本区が製品プラスチックのリサイクルをスタートさせた理由を教えてください。

178:
◯清掃リサイクル課長  初めに、10月から開始しました製品プラスチック一括回収の今期予算への影響でございます。
 初めに、10月開始に際しまして、区民の皆様への周知・啓発に必要な準備経費、具体的には、チラシ、区報特集号の全戸配布、また、住民説明会、動画の作成等に要した経費が約940万円、また、10月からの実施に当たりまして、収集運搬の車両台数の増、また中間処理、あるいは再資源化、こちらにつきましては、プラスチックは売払収入は発生せず、むしろ区のほうから委託料を支払っての再資源化ということで委託料の支出がございます。こちらのほうで、10月から約1億2,000万円の、予算の影響があったところでございます。
 中島委員御指摘のとおり、こちらのリサイクルコストはかかりますが、これを製品プラスチック、リサイクルを続けて廃止した本区の理由といたしましては、やはり、まず大きなところで世界的に海洋プラスチック等の減少、プラスチックへの影響というものを軽減させるために、プラスチック使用量、あるいはリサイクルを努めていくべきという世界的な潮流、また、国におきましても、プラスチック資源循環法、プラスチック新法と呼ばれるものの制定など、国においても、プラスチックの資源化というものを強力に進めていくことで方向性が出されております。
 本区におきましても、これまで燃やすごみとして回収しておりました製品プラスチックを資源として回収することで、燃やすごみの減量につながります。こちらは、ゼロカーボンシティ江東区を表明しております本区にとりましても、二酸化炭素の削減、また、燃やすごみを清掃工場で焼却することを減少することによるCO2の削減、さらには、焼却灰が減ることで最終処分場、残り50年とも言われておりますが、こちらの延命化にも寄与するということでの効果が期待されるため、本区としても製品プラスチックのリサイクルをスタートさせたところでございます。
 以上でございます。

179:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。資源循環型社会を推し進めることは、ゼロカーボンを実現し、地球温暖化の進行を食い止め、持続可能型社会へと移行するためには必須であると考えております。今後も資源のリサイクルに関しては、コストだけを勘案するのではなく、資源循環型社会を推進するという本区の社会的使命を踏まえて、最先端の取組にチャレンジすることを期待いたします。
 以上で終わります。

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