チームラボプラネッツ前区道の無許可露店――警察への厳正な取締り要請を求める
目的
新豊洲のチームラボプラネッツ入り口前の区道では、道路占用許可・道路使用許可を取得していない露店が常態的に営業している。指導しても再出店が繰り返され、周辺住民の生活環境が損なわれている。区の実態把握を確認し、警察へのより強い対応の要請を求める。
質問
- 当該区道における露店営業の実態を、区としてどの程度把握しているか
- これまでの指導の回数と、その効果
- 道路交通法第77条違反の厳正な取締り(警告書の発出・検挙を含む)を警察に正式に求めること
- 文書による正式の取締り要請と、結果の議会への報告
答弁
実態把握(施設保全課長)
豊洲周辺で食品衛生法上の営業届出が出されている業者は数十件あり、うち当該区道で露店営業を行っているのは四、五件と認識。昨年8月頃から綿あめ屋やアイス屋などが営業し、今月からは焼き芋の販売業者も出てきたと答弁した。
指導の実績と効果
昨年8月の確認以降、記録に残っているだけで4回指導を行い、そのほかにも適時パトロールを実施。一定期間出店がなかった時期があるため、区または警察の指導の効果が多少なりともあったとの認識を示した。
警察への取締り要請
台東区・アメ横商店街で警察がパトロール強化と道路交通法違反での指導・警告を行った事例を参考に、チームラボに現状を伝えるとともに、所轄警察署により厳しい取締り、指導警告を行うよう要望を出すと答弁した。
文書による要請・議会への報告
委員会質疑はインターネット中継で深川警察署の担当部署がリアルタイムに確認しているとして、文書による要請は考えていないとの答弁にとどまった。議会への報告は、状況の変化等が生じた場合に随時対応するとした。
結果
区は、台東区の事例を参考に所轄警察署へより厳しい取締り・指導警告の要望を出すと答弁した。一方、文書による正式要請は行わないとの答弁にとどまった。現地では営業が続いており、進捗を引き続き確認していく。
その後の展開
区はこの質問で、台東区アメ横の事例を参考に、所轄警察署に対しより厳しい取締り・指導警告を行うよう要望すると答弁した。
その後、区は深川警察署と協議の上、2026年4月28日、現場の区道にカラーコーンを設置した。施設側からは違法露店への効果が大きく見られたとして北側への増設要請があり、5月14日には北側にも増設された。施設前の歩道はほぼ全長にわたってコーンが並ぶ状態となり、露店が物理的に設置できるスペースは大幅に減少している。
一方、深川警察署の対応は口頭での注意にとどまっており、道路交通法第77条1項3号・第119条に基づく法執行は行われていない。カラーコーンによる対応はあくまで対症療法であり、警察による取締りの実施を引き続き求めていく。
現場の経過や、台東区アメ横での一斉摘発との比較については、関連記事に詳しくまとめている。
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※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。
令和8年予算審査特別委員会 本文 : 2026-03-03
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257:
◯中島雄太郎委員 よろしくお願いします。新豊洲のチームラボプラネッツ入り口前の区道において、道路占用許可も道路使用許可も取得していない露店が常態的に営業を行っている状況について伺います。
まず、当該区道における露店営業の実態について、区としてどの程度把握しているか、いつ頃からこうした状況が発生し、現在、どの程度の規模で行われているのかお聞かせください。
258:
◯施設保全課長 まず、当該区道における露店営業の実態については、所管であります食品衛生課に確認したところ、豊洲周辺において、食品衛生法上の営業の届出が出されている業者は数十件あると聞いております。これらのうち、当該区道における露店営業を行っているのは四、五件ほどあると認識しております。施設保全課で確認した時期につきましては、まず、昨年8月頃より綿あめ屋やアイス屋などが営業し、今月から焼き芋の販売を行う業者が出てきたものと認識しているところでございます。
以上です。
259:
◯中島雄太郎委員 ありがとうございます。所管に確認したところ、警察と連携した定期的な指導は行っているものの、指導しても再出店される状況が続いており、いわゆるいたちごっこというやつです。常態化の解消には至っていないとのことでした。
これまでに区として何回程度の指導を行い、それに対してどのような効果があったのか、具体的にお示しください。
260:
◯施設保全課長 先ほど申し上げたとおり、昨年8月頃に確認して以降、記録に残っているだけで4回ほど、それ以外にも別の現場巡回に合わせて立ち寄るなど、適時パトロールを行ってきたところでございます。
効果につきましては、パトロールの際に行ったチームラボのガードマンからのヒアリングによると、しばらく来ていないといった話も聞いており、少なくとも一定期間出店がなかった時期があるため、区または警察の指導の効果が多少なりともあったと認識しております。
261:
◯中島雄太郎委員 ありがとうございます。指導の効果があったということですけど、先日の土曜日も日曜日も私、現地に行ったんですけれども、堂々と営業しておりました。
御答弁の趣旨は、道路交通法に基づき、交通管理者である警察が前面に立って取締りを行うべきという考えだというふうに理解しました。しかし、問題は警察による取締りが現に機能していないということです。道路交通法第77条1項第3号は、場所を移動しないで道路に露店、屋台店、その他これに類いする店を出そうとする者は、警察署長の許可を受けなければならないと定めています。現場の露店は毎日同じ場所にとどまり、大型パラソルや電飾を設置し、十数品目のメニューを英語表記の看板で掲げて営業しています。これは77条1項第3号が規定する場所を移転しない露店営業そのものです。そして、同法第119条は、この違反に対して3か月以下の懲役または5万円以下の罰金を規定しています。悪質反復的な場合には刑事事件化し、書類送検することも想定されている、これは東京都の道路管理マニュアルにも明記されています。にもかかわらず、警察の対応は110番通報を受けて現場に行き、口頭で注意して、その場から動いてもらうというものにとどまっています。警告書の発出や検挙といった法律が予定しているより強い対応がとられていません。
さらに申し上げれば、当該エリアはチームラボプラネッツという主に外国人観光客を集客する施設の周辺であり、露店もまた外国人観光客をターゲットとしています。外国人向けの施設が外国人向けの違法営業を呼び込み、地域住民の生活環境が損なわれるという構図は、まさにオーバーツーリズムの問題と同質です。車上でたき火をして周辺に煙をまき散らしながら焼き芋を販売している業者まで出てきており、問題は深刻化しています。こうした問題に対して、口頭でのお願いベースの対応を繰り返すだけでは到底解消できません。
区として、警察に対して、77条違反の厳正な取締り、すなわち警告書の発出や検挙を含むより強い対応を正式に求めていただきたい、この点について、区の見解を伺います。
262:
◯施設保全課長 オーバーツーリズムの問題と道路上の露店問題ということで、先月、台東区は、上野のアメ横商店街で路上での無許可営業が問題となっており、安全面での問題が顕在化しているとのニュースが確認されております。対応としまして、警察がパトロール強化とともに、道路交通法違反で指導、警告を出したとのことです。当該区道においても今後、同じような出店が増えれば事故が起こることも想定されるため、チームラボに現状の状況を伝えるとともに、台東区の事例を参考に、所轄警察署により厳しい取締り、また、指導警告を行うよう要望を出してまいります。
以上です。
263:
◯中島雄太郎委員 これまで本区としては、深川警察に対して口頭で取締りを要請されてきたとのことですが、結果が出ていません。口頭での要請ではなく文書による正式の取締り要請を深川警察署に対して行っていただけますか。そして、その結果を議会に報告していただきたい、この2点についてお約束いただけますでしょうか。
264:
◯施設保全課長 文書による要請についてですが、本委員会の質疑については、インターネット中継にてリアルタイムで深川警察署の担当部署で確認していることから、あえて文書による要請は考えておりません。引き続き、警察には取締りの強化を要望するとともに、合同での指導を行ってまいります。また、議会への報告につきましては、状況の変化等が生じた場合は随時対応させていただきます。
以上です。
265:
◯中島雄太郎委員 ありがとうございます。深川警察も見ているということで、届くと思います。
いずれにしても、この問題は何年も同じ状況が続いており、周辺住民が苦しんでいます。行政は問題解決という結果を出せていないことを重く受け止めるべきです。早期に目に見える改善があることを強く求めて質問を終わります。
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