本庁舎トレーラー型喫煙所と区全体の分煙環境整備について
目的
江東区たばこに関する基本方針(令和3年策定)は、脱たばこではなく、歩きたばこ・ポイ捨て・受動喫煙をなくし、吸う人も吸わない人も気持ちよく暮らせる分煙社会の徹底を掲げている。来年度予算に計上された本庁舎トレーラー型喫煙所の設置を切り口に、区全体の分煙環境整備の方向性を確認する。
質問
- 本庁舎トレーラー型喫煙所の設置に至った背景・経緯と、イニシャルコスト・ランニングコスト
- 他の公共施設における喫煙所整備の考え方。深川江戸資料館の屋外パーティション型喫煙所(隣接するコミュニティサイクル置場への煙・においの流出が懸念される)の閉鎖型への変更可否
- 民間喫煙施設を活用した分煙環境向上の他区事例と、区全体としての喫煙所整備の今後の進め方
答弁
本庁舎トレーラー型喫煙所(総務課長)
従来の開放型喫煙所は煙の漏れに対する来庁者等からの意見が多く、防災センター改修工事を機に、煙が外に出ない密閉型で移動も可能なトレーラー型を予算計上した。令和6年度は設置経費253万円と2か月分の運用経費を合わせ329万6,700円、令和7年度以降のランニング経費は458万2,600円を予定していると答弁した。
他の公共施設への設置(環境保全課長)
敷地内のコンテナ型は建築基準法上の増築に当たり規制の確認が必要で、深川江戸資料館もこの規制が関係する。トレーラー型は建築物に当たらず一般的には設置可能だが、地域により都市計画の規制の確認が必要。建物内への設置は排気口等の技術的基準を満たす設備が必要で、現時点では各施設管理者が施設の状況に応じて判断するとの認識を示した。
民間喫煙施設の活用と今後の方針(環境保全課長)
他区事例として、既存の民間喫煙場所を区の指定喫煙場所として周知する方式(台東区等)と、設置費・維持費への補助方式(千代田区・港区・世田谷区など17区で制度あり)を紹介。補助制度には利用実績の少なさ等の課題もあるとした上で、既存の庁内検討組織を活用し、分煙環境の充実に向けて全庁的に検討していくと答弁した。
結果
本庁舎トレーラー型喫煙所の設置経緯と費用の全体像を確認した。他の公共施設への閉鎖型喫煙所設置には建築基準法・都市計画上の課題があることが整理され、区は民間喫煙施設の活用を含む分煙環境の充実について庁内検討組織による全庁的な検討を進めるとの方針を示した。特別区たばこ税39億円(令和6年度計上)を踏まえ、基本方針どおりの分煙環境整備を要望した。
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※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。
令和6年予算審査特別委員会 本文 : 2024-03-05
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14:
◯中島雄太郎委員 よろしくお願いします。たばこ対策について伺います。
令和2年に健康増進法の改正が行われました。そこでは、たばこに関する国の基本的な考え方として、望まない受動喫煙をなくすことが掲げられており、地方公共団体には、望まない受動喫煙が生じないよう受動喫煙を防止するための措置を総合的かつ効果的に推進するよう努める責務があると定められています。これを受けて本区においても、令和3年に江東区たばこに関する基本方針を作成しています。そこでは、たばこを吸うのは個人の自由として喫煙者の吸う権利を尊重した上で、本区としては、脱たばこを目指すのではなく、歩きたばこやポイ捨て、受動喫煙をなくすことを目標に定め、そのための啓発や環境整備に取り組む方針が示されています。
基本方針の中では、たばこを吸う人も吸わない人も気持ちよく暮らせるよう分煙社会の徹底を目指しますとあります。つまり本区には、たばこを吸う人が社会の悪者にならない分煙環境をつくる責任があるわけです。そうした中で、来年度、分煙環境の整備の一環として、本庁舎にトレーラー型喫煙所が設置予定であると聞いています。こちらは総務費になりますけれども、たばこ対策の一環になりますので、設置に至った背景や経緯、また、費用対効果の面からイニシャルコスト、ランニングコストについて伺います。
15:
◯総務課長 本庁舎の喫煙所に関する御質問ですけれども、まず設置に至った経緯についてでございます。今までの喫煙所につきましては、開放型であったことで来庁者の方とか、あるいは文化センターを利用する方、あるいは議会の皆様方から、煙が漏れるとたびたびお叱り、御意見をいただいてございました。
そこで、防災センターは今改修工事をやってございますけれども、改修工事を機に改めて喫煙所をどうすべきかというような検討をした結果、多少経費がかかってでも煙が外に出ないような密閉型で、かつ場合によっては移動も可能なトレーラー型の喫煙所というものを今回予算計上させていただいたところでございます。
次に、経費についてでございますけれども、来年度は防災センターの改修工事が令和7年2月中旬頃まで実施されることから、設置経費としましては253万円、これは運搬とか設置経費、あるいは電気設備の工事代になります。あと2月と3月の2か月分の運用経費ということで、こちらが76万6,700円で、来年度は合計で329万6,700円を予算計上しているところでございます。また、令和7年度以降についてのランニング経費でございますけれども、こちらはレンタル代、あとはメンテナンス費用ということで458万2,600円、こちらは令和7年度の予算ですけれども、こちらを予定してございます。
以上でございます。
16:
◯中島雄太郎委員 ありがとうございます。ほかの公共施設の喫煙所について伺います。本庁舎でトレーラー型喫煙所が設置されるとなれば、運営環境が一歩進んだものと考えます。本庁舎は区のシンボルですから、そこにこういったトレーラー型喫煙所が設置されるとなれば、区民の方々も分煙に江東区もしっかり取り組んでいくんだなと考えると思います。ほかの公共施設については、今後どのように喫煙所を設置していくのか見解を伺います。例えば深川江戸資料館には、敷地内の屋外にパーティション型喫煙所がありますけれども、そのすぐそばにコミュニティサイクル置場、いわゆるドコモ自転車のポートがありまして、そこに喫煙所から煙やにおいが流れており、健康被害が懸念されます。こういったところの喫煙所も閉鎖型の喫煙所に変更できないでしょうか。伺います。
17:
◯環境保全課長 公共施設内で建物ではなく敷地内に喫煙所を設置する場合についてでございますけれども、コンテナ型の喫煙所の場合ですけれども、こちらついては、新たな建築物、いわゆる増築に当たりますので、建築基準法の規制について確認が必要になります。お尋ねの深川江戸資料館につきましても、この規制が関係してくると思いますので、状況を確認する必要があるものと考えてございます。また、閉鎖型にはトレーラー型という車両のタイプのものもございまして、こちらについては建築物という形にはならないため、敷地内の設置は一般的には可能となるものと考えてございますけれども、地域によっては都市計画の規制がある場合もございまして、そういったものについて確認が必要になるものと考えてございます。
次に、施設の外の話ですけれども、都以外の学校、病院、行政機関等の公共施設の中でその建物内に喫煙所を設置する場合についてですけれども、こちらについては、排気口の設置などの技術的基準がございまして、これを満たした相当な設備が必要になること、さらには施設全体の利用状況や施設管理の影響など、こういったものも考慮する必要がございます。現時点では、各施設管理者が施設の状況に応じて設置を判断していくものと認識してございます。
以上でございます。
18:
◯中島雄太郎委員 ありがとうございます。閉鎖型の喫煙所を区が設置するには、いろいろ課題があることは認識いたしました。
そこで、分煙環境の向上のためには、民間の喫煙施設を活用する必要があると考えるんですけれども、他区での事例はどのようなものがあるのでしょうか。また、今後公共施設に限らず、区全体として喫煙所の整備についてどのように進めるのか見解を伺います。
19:
◯環境保全課長 民間喫煙施設の他区での活用状況についてのお尋ねでございますけれども、大きく分けて2つの事例がございまして、1つは、既存の民間喫煙場所を活用するもの、もう1つは、新たに民間が設置する喫煙場所を支援するものでございます。既存の民間喫煙場所の活用としましては、区が協力施設を募集しまして、区の指定喫煙場所として広く周知し、利用促進を図るもので、台東区などで今実績がございます。新規の設置支援といたしましては、設置費や維持費に対して区が補助金を支出するものがございますけれども、千代田区、港区、世田谷区など17区で制度がございます。こちらについては、分煙環境を充実させるメリットがある一方、課題といたしましては、補助金の金額、補助率、対象機関、そういった制度のあり方、それと区が設置したい場所への設置が難しいこと、助成制度を設けても利用実績がほとんどないなど様々な課題もございます。今後の進め方でございますけれども、既存の庁内検討組織を活用させていただきまして、たばこに関する基本方針を基準としながらも、分煙環境の充実に向けて新たな視点も踏まえて様々な課題について設置ができるかどうか、全庁的に検討していきたいと考えてございます。
以上でございます。
20:
◯中島雄太郎委員 ありがとうございます。ぜひ民間の活用についても前向きに検討していただきたいと思います。
それで、来年度に計上されている特別区たばこ税は39億円にも上るわけです。ある意味では、たばこを吸う方々、喫煙者の方々というのは、自らの健康を犠牲にして本区に39億円をもたらしているとも言えるわけなんです。ですから、私は吸わないんですけれども、実際そういうところもあるわけなので、たばこに関する基本方針に明記されているとおり、分煙環境をきちっと整備して、吸う人も吸わない人も気持ちよく暮らせる、吸う人は悪者にならない社会というものを築いていってほしいと思いますので、ぜひともよろしくお願いいたします。終わります。
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