江東区議会議員 中島雄太郎

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まちづくり 決算審査特別委員会 2023年9月29日

姉妹都市サレー市との交流と多文化共生の推進について

📋 この質問のポイント

目的

決算審査にあたり、姉妹都市・区内在住外国人交流事業と多文化共生国際化推進事業を取り上げた。休眠状態にある姉妹都市交流の現状と予算執行の実態を確認するとともに、外国籍区民が増加する本区における多文化共生の基本的な考え方を、策定初年度の基本方針に即して確認した。

質問

  1. カナダ・サレー市と姉妹都市となった経緯、これまでの交流事業、現状の関係を問う。
  2. 今後のサレー市との関係についての区の考えを問う。
  3. 姉妹都市・区内在住外国人交流事業の予算約430万円に対し実績約270万円と、約160万円の差異が生じている理由を問う。
  4. 国際交流活動推進助成の制度内容を問う。
  5. 本区に流入している外国人の国籍等の特徴的な傾向を問う。
  6. 江東区多文化共生推進基本方針の骨子を問う。

答弁

姉妹都市交流の経緯と現状(多文化共生担当課長)

昭和58年の江東区文化センターでのカナダ展開催を契機にトーテムポールの寄贈を受け、昭和62年からの中学生短期留学を経て、平成元年4月に姉妹都市提携を調印した。相互の公式訪問は平成8年度で終了しており、現在の交流は中学生短期留学時の表敬訪問と、年2回程度の挨拶の手紙の送付にとどまると答弁した。

今後の関係(多文化共生担当課長)

姉妹都市交流は多文化共生を進める本区において一定の効果があるとし、江東・カナダサレー交流会など区内団体との連携の下、区民まつり等のイベントを通じた姉妹都市の紹介などを考えていくと答弁した。

予実差異と助成制度(多文化共生担当課長)

執行残の主な内容は助成事業と消耗品であり、姉妹都市訪問等の費用を助成する国際交流活動推進助成が近年全く執行されていないことを認めた。同助成は区の海外派遣事業や、5名以上の区民で構成する団体の自主的な姉妹都市訪問事業を対象とする制度である。

外国籍区民の現状と基本方針(多文化共生担当課長)

2021年1月時点の国籍別割合は中国50.2%、韓国14.8%、インド8.2%。大島地区でインド国籍の方が多い傾向や、亀戸・豊洲地区での中国籍の方の増加傾向を答弁した。多文化共生推進基本方針は、外国籍住民の増加を踏まえ、国籍や人種、文化の違いを問わず互いを尊重し、ともに安心して暮らせる多文化共生社会の実現を目的に令和5年3月に策定され、現状把握・意識意向調査の分析・課題の洗い出しの上で3つの基本目標と取組方針を定めたものと説明した。

結果

姉妹都市交流が事実上休眠状態にあることと、国際交流活動推進助成の執行実績ゼロという予算執行の実態を決算審査の場で確認した。区からは区内団体と連携した交流再活性化の方向性が示された。あわせて、策定に先立つ調査で外国籍区民の46.6%が差別にあったと回答している事実を踏まえ、多文化共生推進基本方針の趣旨の徹底と、イベント開催等を通じた事業推進を求めた。助成制度については、姉妹都市訪問を行う団体への周知を要望した。

📄 議事録全文を読む

※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。

令和5年決算審査特別委員会 本文 : 2023-09-29
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189:
◯中島雄太郎委員  よろしくお願いします。私からは、まず、姉妹都市・区内在住外国人交流事業について伺います。
 現状、本区の姉妹都市として、カナダのサレー市がありますが、サレー市と姉妹都市となった経緯と、これまでの交流事業、現状の関係を伺います。

190:
◯多文化共生担当課長  サレー市との経緯というところでございます。
 こちら、古いんですが、昭和58年に遡りまして、江東区文化センターが設置されたところでございますけれども、当初からカナダ展というものを開催してございました。そういった関係から、カナダ、ブリティッシュコロンビア州の林産審議会というところがございまして、こちらからトーテムポールを寄贈されたということがきっかけとなってございます。
 また、昭和62年から中学生によるカナダへの短期留学の機会を通しまして、機運が高まっていったというようなところがございまして、平成元年の4月になりますけれども、姉妹都市提携の調印を行ったというような経緯でございます。
 背景といたしまして、木材のまちというような共通点があったこと、また、温暖な気候であったり、安全で生活しやすいなどの条件が合致したということがあるということで聞いてございます。
 これまでの交流事業というところでございますけれども、平成8年度までは、隔年になりますけれども、相互に公式訪問ということで行ってきてございます。今現在は実施していないというところでございます。また、提携30周年を迎えた平成30年度につきましては、区民まつりでの記念イベントなどを実施してございます。
 現状の関係というところでございますけれども、中学生短期留学の際に、本区中学生がサレー市への表敬訪問を実施していること、また、年間に2回程度になりますけれども、本区から挨拶の手紙を送付している程度の交流状況といったところでございます。
 以上です。

191:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。かなり歴史のある姉妹都市関係ということですけれども、最近は交流が薄いように見受けられます。今後のサレー市との関係を伺います。

192:
◯多文化共生担当課長  今後の関係というところでございますけれども、国際理解促進に向けました、いわゆる姉妹都市との交流につきましては、多文化共生を進める本区におきましては、一定の効果があるというところで考えてございます。
 今後でございますけれども、まずは、区内で活動する、例えば江東・カナダサレー交流会といった団体がございますので、こうした団体との連携の下、例えば区民まつりなどのイベントを通して、姉妹都市の紹介を行うといったような取組であるとか、今後、どのように対応していくかといったようなことについて、連携して対応してまいりたいと、考えてまいりたいということで思ってございます。
 以上です。

193:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。ぜひサレー市と、もう一度熱く交流していただきたいと思います。
 姉妹都市・区内在住外国人交流事業でありますけれども、予算約430万円に対して、実績270万円ということで、差異が160万円ぐらいあるわけなんです。この予実の差異はなぜでしょうか、伺います。

194:
◯多文化共生担当課長  予算現額に対する執行残というところでございますけれども、いわゆる執行残というところで、助成事業と消耗品が主な内容となってございます。助成事業でございますけれども、国際交流活動推進助成といったような事業でございまして、姉妹都市の訪問等を行う際に費用を助成するといった事業でございますが、近年、全く執行されていないというような現状でございます。
 以上です。

195:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。国際交流活動推進助成というのは、カナダのサレー市、姉妹都市に行きたいという区民に対して、旅費等を助成する制度という理解でよろしいでしょうか、伺います。

196:
◯多文化共生担当課長  お尋ねの助成制度でございますけれども、こちら、対象となる事業につきましては、区が実施する海外派遣事業であったり、また、5名以上の区民で構成する団体が自主的に行う姉妹都市訪問事業、そういったところが対象になってございます。その中でも、区内在住者であったりとか、在勤者といったようなことで要件が限定されているといったところでございます。
 こちら、先ほどお答えしたところの平成8年度まで実施してございました公式訪問、こうしたところを支援するような事業であったということで認識をしているところでございます。
 以上です。

197:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。なかなかこういう御時世で海外に行くのも旅費が非常にかかりますから、そういった団体に関しては、こういった助成金もあるということを周知していただきたいと思います。
 次の質問に移ります。多文化共生国際化推進事業について伺います。
 現状、本区に流入している外国人について、国籍等、特徴的な傾向があるか伺います。

198:
◯多文化共生担当課長  本区の外国人の現状というところでございます。
 本区における外国籍区民の国籍別の割合でございますけれども、2021年1月現在におきましては、中国が50.2%、韓国が14.8%、インドが8.2%となってございます。東京都の同月状況におきましては、1位、2位は同様、中国、韓国でございますけれども、3位がベトナムとなってございます。本区では、特に大島地区などでインドの方を多く見かけるといったような傾向があると認識してございます。
 また、あくまでネットニュースのレベルというところではございますけれども、中国の方が最も多く住んでいるのが本区であるということであって、また、亀戸地区であったり、最近では豊洲地区、こういったところで増加しているという情報を確認しているところでございます。
 以上です。

199:
◯中島雄太郎委員  今御答弁いただきましたように、本区で最も多い外国人というのは中国人なんです。本区に住む外国人は約3万人いて、その半分、要するに1万5,000人ほどが中国の方なわけです。
 そういった方々が、先ほどの維新の千田委員の発言や言動を聞いてどう思うかという話なんですよ。中国のことをチャイナ政府などと意味不明な呼び方をしたり、一方的に悪の組織みたいに決めつけた言動をする、これこそが差別なんですよ。中国の方も、韓国の方も、インドの方も、フィリピンの方も、クルドの方も、我々、日本人とともに、社会のハーモニーを奏でる大切な共生パートナーなんです。
 今回、江東区においても、江東区多文化共生推進基本方針というものを定めた直後に、この方針、指針と真っ向に反する言動が区議会においてなされたということは非常に残念でなりません。多文化共生推進基本方針をつくるに当たって行ったアンケートにおいては、残念ながら、本区に住む外国人の46.6%が差別にあったと回答をしております。
 改めて、江東区多文化共生推進基本方針の骨子を伺います。

200:
◯多文化共生担当課長  お尋ねの基本方針の骨子というところでございますけれども、近年、本区の外国籍住民が増加傾向にあるといったことを踏まえまして、国籍や人種、文化の違いを問わずに、お互いを尊重し、ともに地域の一員として安心して暮らすことができる多文化共生社会の実現を推進するために本年3月に策定したものでございます。
 なお、策定に先立ちまして、中島委員から御指摘ございました、前年度に区民の意識意向調査を実施しているところでございます。
 骨子といたしまして、本区における外国籍区民の現状把握、また、区民の意識、意向の分析を行いまして、現状を踏まえた課題の洗い出しを行った上で、3つの基本目標と、それぞれの基本目標に対する取組方針というものを定めているといったところが骨子でございます。
 以上です。

201:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。外国人が増えているということは、外国の方々が本区、江東区がいいまちだな、住みたいなと選んでいただいているわけなんです。これ自体は非常に喜ぶべきことだと思います。そういった方々と相互に理解を進めて、よりよい江東区を、より多様性に富む江東区をつくるということは、これから非常に大切なことであると思いますので、ぜひこれからも多文化共生というのは、ますます本区においては重要になると思いますので、イベント等の開催などを通して、この事業を推進していただきたいと思います。

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