江東区議会議員 中島雄太郎

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行政DX 建設委員会 2026年3月10日

デマンド交通か、タクシー券か――選択肢を狭めない検証を

📋 この質問のポイント

目的

デマンド交通の実証運行について、既存のタクシーという代替手段とのコスト・利便性比較の観点から事業の必然性を検証し、実証結果の扱い方を質す。

質問

  1. 想定延べ利用者1万3,000人に対しタクシー券2,000円を配布すれば2,600万円で済み、運行経費3,900万円より1,300万円安い計算になるが、コストとしての見解はどうか
  2. 全区で誰でも使える既存のタクシーへの補助のほうがコストが安く済むにもかかわらず、この事業を行う必然性は何か

答弁

事業の目的(地域交通課長)

区民全員へのサービスではなく、高齢者や子育て世代の移動支援が必要な区民に対するサービスとして実証するもの。単なるタクシー補助ではなく、車両を常時確保しニーズに即応できる状況を確保し続けた場合の実証効果を令和9年度から検証したいと答弁した。

検証の進め方

費用だけで考えれば指摘のとおりとしつつ、サービスの即応性や高齢者のニーズの量は今回の実証運行で検証するとした。本格運行に進むかは金額だけでなく、地域アンケートで移動に不便を感じている方がいる事実も踏まえ、行政としてどこまで手を差し伸べるかを検証すると答弁した。

結果

区は、費用面ではタクシー券配布のほうが安いとの指摘を費用だけで考えればそのとおりと認めた上で、ニーズと実証効果を令和9年度から検証するとした。私は、実証の結果デマンド交通ありきで全区に広げるのではなく、タクシー券配布を含む選択肢を狭めずに様々な可能性を検討するよう求めた。

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※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。

87:
◯中島雄太郎委員  ただいまタクシー事業者との連携というお話がありました。それで、このデマンド交通、1日40人、年間325日ということで、延べ人数、延べ利用者は1万3,000人を想定しているわけですけれども、この1万3,000人にタクシー券2,000円を配っても2,600万円で済むわけなんですね。このデマンド交通の経費、運行経費3,900万円ということなんですけれども、タクシー券全員に2,000円配ったほうが1,300万円安い計算になるんですけれども、まず、この点、コストとしてどうなのかという見解を伺います。

88:
◯地域交通課長  今回実証運行で目的とするのは、区民全員に対するサービスではなくて、高齢者や子育て世代の移動支援が必要な区民に対するサービスとして実証運行しようと思っております。その前提の下、費用だけで考えた場合には様々な御意見はあるかと思いますけれども、それを行政として行う上で、単なるタクシー補助ではなくて、車両を常時確保して、ニーズがあったときにすぐ出せるような状況を確保し続けてどれだけの実証効果があるのかというのを令和9年度からちょっと検証していきたいと思っております。
 以上です。

89:
◯中島雄太郎委員  ちょっとよく分からないんですけども、タクシーを利用すれば済む話なんじゃないかと思うんですけれども、呼べば来ますよね。先ほどGOの話もありましたけど、既存のシステムも出来上がっていて、お年寄りでもやっぱりデマンド交通より、スポットとスポット間の移動よりも、当然、交通に難のある人は自分の自宅まで迎えに来てくれて、行きたいところまで行けるというタクシーのほうが利便性高いわけですよね。既存のシステムがそうあると。それは江東区内、この実証実験のエリアだけじゃなくて、全区で使えて、全員使えるシステムがある、それに対して補助を行ったほうがこの実証実験をするよりもはるかにコストが安く済むにもかかわらず、タクシー券を配るのではなく、この事業をやる必然性というものは何なのか説明してください。

90:
◯地域交通課長  あくまでも高齢者、子育て世代で移動支援が必要な方、この方々に対してサービスを提供し、ニーズがどれだけこの南砂地域で、おっしゃるとおり、お尋ねのGOアプリとかタクシー業界の相乗りサービスが、どちらが、費用だけで考えるとおっしゃるとおりだと思いますけれども、それだけじゃなくてサービス、できるだけ早く来るのかどうか、さらに高齢者のニーズがどれだけあるのかというのは今回の実証運行で検証していきたい。検証し、本格運行に行くのか、あるいは、金額だけでなくて、地域としてのアンケート結果でもここの交通に、移動に不便を感じている方がいるという事実がありますので、そこに行政としてどこまで手を差し伸べるかというのを検証していきたいと思っております。

91:
◯中島雄太郎委員  分かりました。実証実験ですので、実験をする、そして、検証するということはとてもいいとは思います。しかし、そのコストの面、あるいは区民の利便性という観点からすると、タクシー券というのも一つの選択肢であるというふうには思います。
 ですから、実証実験を行って、その結果を踏まえて、デマンド交通ありきで、これを全体に広げるというありきの話ではなくて、実験をやった結果、やっぱりタクシー券を配ったほうがいいねとか、あるいはもっと別のやり方のほうがいいねとか、そういうことになることも十分あり得ますので、そこのところは選択肢を狭めずに様々な可能性というものを検討していただきたいと思います。
 終わります。

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