江東区議会議員 中島雄太郎

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行政DX 予算審査特別委員会 2025年9月24日

12億円の返納金——子育て支援予算の乖離の原因と予算精度の向上を問う

📋 この質問のポイント

目的

補正予算に計上された12億2,135万円の返納金は、予算と実績の間に大きな乖離があった結果である。特にその多くが子育て支援関連の予算であることから、区民サービスへの影響の有無を含め、発生原因と再発防止策を確認する。

質問

  1. 12億円を超える巨額の返納金が、特に子育て支援分野で発生した主な原因
  2. 今後の予算編成において、より実態に即した精度を高めるための改善策

答弁

返納金の発生原因(こども未来部長)

国・都の交付金は区の歳出予算額に基づいて計算される。児童手当や保育園運営費など子育て関連経費の多くは法令上支出が義務づけられており、予算不足による執行の停滞は絶対に避けなければならないため、実績に一定の余裕分を加味して歳出予算を計上する。その結果、交付決定額も余裕分を含んだ金額となる。歳入処理は事務の煩雑さを避けるため決算に基づく返納を1回で行うのが基本であり、この歳出予算編成上の仕組みと歳入返納のルールという2つの要因により金額が多額に上ったと説明した。

改善策(こども未来部長)

制度上一定の返納が生じる部分はあるものの、今後の歳出予算編成ではこれまでの実績や必要額をこれまで以上に精緻に精査して不用な金額を出さないようにし、区全体として適正な予算執行に努めるとした。

結果

返納金は予算編成と歳入処理の制度上の要因によるものであり、事業の未執行や区民へのサービス不達によるものではないことを答弁で確認した。その上で、予算と実績の乖離は実事業においてあってはならないものとして、予算精度の向上への取組を求めた。

📄 議事録全文を読む

※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。

 次に、12億円の返納金問題について伺います。
 12億2,135万円の返納金、この巨額な返納金は、予算と実績の間に大きな乖離があった結果であります。特にその多くが子育て支援関連の予算であることから、区民サービスへの影響が懸念されます。
 そこで伺います。なぜこれほど巨額の返納金、事業に使われなかったお金が発生したのか、特に子育て支援という重要分野で生じたのか、その主な原因を御説明ください。そして、今後の予算編成において、より実態に即した精度を高めていくためにはどのような改善策を講じていくのか、区の見解を伺います。

78:
◯こども未来部長  今回、返納額が多額にわたった要因でございますけれども、まず、国や都の交付金というのは、区の歳出予算額に基づいて計算をいたします。子育て支援の関係の事業の多くは、例えば児童手当であったりとか、保育園の運営費であったりとか、あとは認可外保育施設の保護者の負担軽減の補助であったりとか、法令上支出が義務づけられていたり、あるいは施設の運営とか、区民生活に非常に大きな影響を与えるものばかりですので、例えば予算が足りなくなったので執行が滞るという事態は絶対に避けなければいけないという、そういう経費になります。
 したがって、歳出の当初予算を計上するときには、当然ながら、これまでの実績などに基づいて精緻な金額をはじくんですけれども、それにある程度の余裕分を加味して歳出予算額を組むという、そういうやり方をしてございます。歳入の交付金の計算は当然、歳出に基づいての交付金になりますので、当初の交付決定額というのは、ある程度余裕分を含んだ金額が区に入ってくるという、そういう流れになります。最終補正のときに当然、歳出については、その時点で不用と見込まれる金額はきちんと減額補正をするんですけれども、そのタイミングで、例えば国や都の交付金を減額申請するという形になりますと、その時点で減額の交付申請を行い、その後、国や都のほうで減額の交付決定をし、さらに実際にその金額を区が返納するという手続の直後に、今度決算に基づいた実際の今回のような返納金というのが生じるんですけれども、僅かな期間の間でそのような事務がたくさん発生いたしますので、それは区にとっても、あるいは国や都にとっても非常に事務が煩雑なものになりますので、歳入の処理の仕方としては、決算に基づいた返納金を1回でするというのが基本的な流れという形になります。したがいまして、今回のような歳出の予算の編成上の仕組み、それから歳入の返納の制度というかルール、こういう2つの要因がございまして、今回金額が多額に上ったという形になります。
 一方で、この改善策でございますが、今御説明いたしましたように、ある程度の返納が生じてしまうのは、制度上どうしても出てしまう部分はもちろんございますけれども、ただ一方で、当初の予算を編成するときには、当然これまでの実績とか、必要な金額を厳しく精査した上で、真に必要な金額に絞った上で予算要求するのは当然でございますので、今後、歳出予算の編成に当たりましては、これまで以上にその辺を精緻に予算を計上して不用な金額を出さないようにして、区全体の予算として適正な執行ができるようにという形で努めてまいります。
 以上でございます。

79:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。制度上の問題であって、要するに事業の未執行、あるいは本来、区民に届けるサービスが届けられなかった、そういうことではないという答弁と理解いたしました。いずれにしても、予算と実績の乖離というものは実事業においてはあってはならないものですので、そこの精度の向上については取り組んでいただきたいというふうに思います。
 以上で質問を終わります。

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