江東区議会議員 中島雄太郎

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福祉医療 予算審査特別委員会 2025年3月3日

シルバー人材センターの会員数目標未達と運営体制について

📋 この質問のポイント

目的

シルバー人材センターは高齢者の社会参加促進と地域活性化を担う重要な組織だが、会員数の目標未達が長期にわたり続いている。予算審査の場で、目標と実績の乖離、計画管理のあり方、会員獲得への投資、デジタル活用、事務局体制を包括的に確認する。

質問

  1. 直近の会員数と、令和6年度目標(2,700人)未達の要因・区の見解
  2. 第三次・第四次中期計画を通じ平成29年から8年連続で目標未達が続く状況を踏まえた、目標設定・計画管理への区の認識
  3. 会員確保の具体的な戦略と、獲得コストのかけ方は十分か
  4. 会員獲得・仕事のマッチングにおけるデジタル活用の現状
  5. 区の各部署とセンターの間で定例的な業務マッチング会議は行われているか
  6. 中核業務(会員獲得・契約獲得・マッチング・アフターフォロー)の職員体制は十分か

答弁

会員数の現状と要因(長寿応援課長)

令和7年1月末の会員数は2,381名。コロナ禍での減少の影響に加え、高齢化により毎年300人以上が退会する一方、定年延長など雇用環境の変化や活動先の多様化が伸び悩みの要因とした。会員増強は重要課題であると認識し、多様な加入促進策を講じるとした。

目標設定・計画管理(長寿応援課長)

第四次中期計画は第三次計画の検証を踏まえ実現可能な目標値を設定し、「堅実・着実に事業を推進してきた」との認識を示した。令和7年度は目標を2,500人に設定し、早期達成の暁には令和8年度目標の2,800人に近づけるためさらなる策を講じるとした。

会員獲得策(長寿応援課長)

今年度は入会説明会を6回から7回に増やしたほか、新聞折込チラシ、就業動画の作成、ハローワークと連携した説明会を年4回実施。1〜3月入会者の会費免除や、5人以上紹介した会員の表彰制度(今年度対象1名)も導入している。

デジタル活用(長寿応援課長)

会員専用ウェブサイトで就業情報の提供は行っているが、サイトからの申込みはできず、マッチングにはデジタルを活用していない。会員の体力・健康状態を踏まえた丁寧なマッチングが必要であるためとした。

区との業務連携(長寿応援課長)

区の各部署との定期的なマッチング会議は行っていない。受注可能な仕事の情報提供や各部署からの相談対応のほか、今年度より区職員のポータルサイトにセンターの機関紙を掲載しているとした。

職員体制(長寿応援課長)

事務局は17名体制(1名欠員)で、うち11名(常勤6名・非常勤5名)が中核業務に従事。令和7年度予算で正規職員を1名増とする体制強化を予定している。稼働会員は8割超であることから、現状の体制で対応が図れているとの認識を示した。

結果

平成29年から8年連続の会員数目標未達という長期的な計画と実績の乖離について、区の認識を確認した。区は堅実・着実に事業を推進してきたとの答弁にとどまったが、令和7年度予算での正規職員1名増による体制強化の方針は確認できた。デジタルマッチングの未導入、区各部署との定例的な業務マッチングの不在など、今後の論点を委員会記録に残した。

📄 議事録全文を読む

※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。

令和7年予算審査特別委員会 本文 : 2025-03-03
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91:
◯中島雄太郎委員  よろしくお願いします。
 まず、シルバー人材センター管理運営費補助事業について伺います。
 シルバー人材センターの皆様には日頃より地域社会への貢献に御尽力いただいていることに敬意を表します。シルバー人材センターは高齢者の社会参加促進や地域社会の活性化に貢献する重要な役割を担っています。しかしながら、本区の現状においては幾つか課題があるように見受けられます。
 まず、令和5年1月に策定した江東区シルバー人材センター第四次中期計画では、令和8年度末の会員数の目標値を2,800人としています。また、令和6年度事業計画では、会員数の目標値を2,700人と設定しています。令和6年度も終わろうとしていますが、直近の会員数について教えてください。

92:
◯長寿応援課長  令和7年1月末現在の会員数は、2,381名となってございます。

93:
◯中島雄太郎委員  令和7年1月末の会員数が2,381人ということで、令和6年度の事業計画の目標2,700人に対して、大幅な未達となっています。この要因と目標に届いていない現状に対する区の見解を伺います。

94:
◯長寿応援課長  コロナ禍において会員が減少した影響も残っており、また、会員の高齢化で健康上や体力的な理由等から、毎年300人以上退会する方がおります。一方、定年延長など高齢者の雇用環境の変化から企業で働き続ける高齢者が増加していること、高齢者の活動先も多様化しており、シルバー人材センター以外の選択肢を選ぶ人が増えていることなどが会員数の伸び悩みの要因となってございます。会員は組織の安定的運営の根幹をなすものでありまして、センターが生涯現役社会の実現といった役割を果たしていくためにも、会員増強への取組が重要課題であると認識しております。このため目標達成に向けて多様な加入促進策を講じ、会員増強に努めてまいります。

95:
◯中島雄太郎委員  令和7年度の事業計画では、会員数の目標は2,500人となっています。令和6年度の目標値が2,700人ですから、下方修正されています。現実的な数値に修正したことは評価するんですけれども、令和7年度の目標値が2,500人では、現行計画の第四次中期計画で目標としている令和8年度の会員数2,800人という目標の達成が極めて困難な状況になります。令和8年度末まで残すところ2年余りですけれども、現時点で中期計画の目標達成が厳しい状況となっている点は看過できない課題であると考えます。
 さらに過去に遡ると、現行計画の1つ前の第三次中期計画においても、最終年度の令和3年度の目標会員数3,100人に対して実績は2,455人と、達成率79%の大幅な未達で終わっています。シルバー人材センターの第三次中期計画、第四次中期計画合わせて、平成29年から8年連続で会員数の目標未達という状況がずっと続いているわけです。これまでの状況を振り返りますと、目標設定や計画管理において課題が残されているように見受けられるんですけれども、この点について区としてどのように認識されているのか、見解を伺います。

96:
◯長寿応援課長  まず、目標設定でございますけれども、第四次中期計画では、第三次中期計画について検証を行い、センターを取り巻く現状を踏まえ、令和8年度に実現可能と想定される計画目標値を設定しております。この間、目標達成を見据えて、毎月の理事会や毎年度の事業計画において的確に評価・改善を図り、堅実・着実に事業を推進してきたと認識しております。会員数については、社会経済状況の変化等に必ずしも十分に応えられる状況とはなっておりませんけれども、今後、積極的な入会促進を図るため、会員増強策のさらなる充実を図ることで目標達成に努めてまいりたいというふうに考えてございます。

97:
◯中島雄太郎委員  堅実・着実に事業を推進してきたという認識ということなんですけれども、8年連続で目標未達ということは、堅実・着実にきちっと事業をやっているということであれば、そもそも目標のつくり方が間違っている、目標が正しいのであれば事業のやり方が間違っている、このどっちかだと思うんですけれども、区としての認識を伺います。

98:
◯長寿応援課長  先ほど、堅実・着実に事業を推進してきたということで御答弁させていただきました。令和7年度事業計画では、確かに2,500人という目標数値を掲げておりますけれども、これに向けて取り組むと。早期にそれを達成した暁には、令和8年度の目標としている2,800人に近づけるためにさらなる策を講じていくというような考えで令和7年度は臨んでいきたいというふうに考えてございます。

99:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。いずれにしろ、令和7年度において2,500人というものを必ず達成していただきたいというふうに思っております。
 会員確保について、具体的にどのような戦略と方法を取っているんでしょうか。なかなか会員確保が難しいという課題認識、先ほどから示されておりますけれども、具体的に伺います。

100:
◯長寿応援課長  会員確保に向けてPR活動の強化、女性会員の増強、入会説明会の充実、新たな会員制度の創出の視点から会員増強に取り組んでおります。具体的には、例えば、今年度は新規入会者数の増を図るため、入会説明会を昨年度の6回から7回に増やして実施したほか、新聞の折り込みチラシや就業動画の作成、ハローワークと連携した説明会を年4回実施しました。また、1月から3月の入会者については会費を免除するなど、様々な創意工夫を講じながら会員確保を進めております。

101:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。入会説明会を昨年度の6回から7回に1回増やしたということなんですけれども、目標の未達状況を考えると、入会説明会を1回増やしただけでは、到底不足していると指摘せざるを得ないんですけれども、根本的に目標未達が続いているということは、予算のかけ方というものが足りないんじゃないか。もっと人を採る、会員を獲得するって、これ本当に大変なことだと思います。テレビをつければ人材紹介会社ですか、応募してくれ、応募してくれという、そういう人材獲得のCMがばんばん流れておりまして、とにかく、そういった人を確保すること、採用することというのは物すごく難しい。お金をかけないと本当に集まらないと思うんですけれども、その点において、本区の会員獲得に対するコストのかけ方、お金のかけ方というものは十分であるんでしょうか。その点、どう認識していますか。

102:
◯長寿応援課長  まず、人員の体制ですけれども、事務局の職員18名体制で臨んでいます。現在については1名欠員が出ておりまして、17名体制で行っておりまして、そのうちの11人が就業機会の確保の増に当たっております。また、シルバー人材センター、基本的な理念として自主自立の組織理念というのを持っておりまして、会員自身が組織や事業運営に参画することがベースとなっております。こういった会員の関与というのもございますので、そういったものも併せまして、会員の増強というのを図っていきたいというふうに考えてございます。

103:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。会員の人材獲得というか、そういうよくあるシステムでは、お友達紹介システムとか、会員が会員を紹介してくれたらクオカードをあげるとか、そういう金銭的インセンティブを設定して人から人をつなげていくというのはよくあるんですけれども、そういったお友達紹介キャンペーンみたいなものはやっているんでしょうか、伺います。

104:
◯長寿応援課長  既存会員による新規会員の紹介というのもやってございます。そこは力を入れているところでもございます。現在も5人以上紹介した会員の表彰制度を導入しており、今年度も1名の表彰対象がおります。今後ともそういった紹介による取組等も含めて、様々な効果的な会員確保策というのを検討していきたいと考えてございます。

105:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。最近といいますか、物すごく伸びているのがタイミーですね。タイミーさん。私も正月に久しぶりに姉に会ったら、専業主婦だった姉がいきなりタイミーさんになっていて非常に驚いたんですけれども、タイミーが伸びているということは、隙間時間に働きたいとか、フレキシブルに働きたい、そういう需要にすごくはまったんだというふうに認識しておりまして、タイミー、去年の話なんですけれども、65歳以上のシニアの方の登録が5万人を超えたと。55歳以上のプレシニアの登録に至っては38万人以上で、物すごく伸びているということなんですよね。
 タイミーのやっていることというのは、シルバー人材センターとある意味非常に似ているところがありまして、タイミーが伸びているということは、当然、シルバー人材センターも伸びる可能性があるということなんですね。この両者の違いは、じゃあ何かというと、やり方の違いというところに尽きるんだと思うんです。タイミーの場合は、スマホのアプリで全て登録から何から完結して、仕事のマッチングなども全てそこで行われて、さらに総合評価の仕組み、つまり、人材の評価も企業の側から行われるし、企業の評価も会員から行う。そういう評価制度によってどういう仕事があるかもすごく分かるし、安心感とかそういったものも出る。つまり、本区のシルバー人材センターも、そういったタイミーを見習ったような取組というものが必要なんじゃないかと思うんです。現状のデジタルの活用というものについてどう考えているか伺います。

106:
◯長寿応援課長  デジタルの活用といったところなんですけれども、会員専用のウェブサイトというのを開設しておりまして、その中で就業情報の提供というのはやっております。ただ、今そのサイトから申し込めるという状況にはしてございませんで、といいますのも、高齢者の方、シルバー人材センターで会員の方については、丁寧なマッチングというところも必要かと思っております。当然、就業先の条件であったり、労働環境というのを踏まえて、その方の体力であったり、健康状態とかをきちっと把握した上で丁寧なマッチングというところも必要でございますので、今のところマッチングのところについては、デジタルの活用というのはしていないところです。

107:
◯中島雄太郎委員  分かりました。
 次に、契約獲得のほうの質問に移りたいと思います。
 シルバー人材センター、公共の仕事と民間の仕事と独自事業に分かれているかと思いますけれども、公共の仕事はほとんどが本区、江東区からの発注ということになるかと思うんですけれども、シルバー人材センターと本区の区役所の各部署との間で定期的に業務マッチングの会議みたいなものというのは行われているんでしょうか。つまり、部署としてはこういう仕事のニーズがあってこういうことをやってほしい、実現したいんだけれども、これってシルバー人材センターを活用して何とかできないかなとか、そういった定例的なマッチング会議みたいなものは行われているんでしょうか、教えてください。

108:
◯長寿応援課長  定期的なマッチング会議というのは行っておりませんけれども、シルバー人材センターにおいて受注可能な仕事の内容について情報提供を行うとともに、区の各部署からの相談にきめ細かく対応するとともに、今年度より区職員のポータルサイトにセンターの機関紙を掲載することで情報提供を行っております。今後とも受注機会の確保に努めてまいります。

109:
◯中島雄太郎委員  ぜひ、本区の各部署も、もっとシルバー人材センターを活用していただきたいというふうに思います。本事業の中核業務というのは、会員獲得、契約獲得、人と仕事のマッチング、アフターフォローだと考えられますけれども、これら中核事業に従事している職員は何人いるんでしょうか、伺います。

110:
◯長寿応援課長  シルバー人材センターの事務局職員ですけれども、先ほど申し上げたとおり17名おり、そのうち11名が会員獲得、契約獲得、人と仕事のマッチング、アフターフォロー等の業務に従事しております。

111:
◯中島雄太郎委員  その中核業務に携わる11人のうち、正規職員と非常勤の割合というか、内訳を教えてください。

112:
◯長寿応援課長  常勤職員6名、非常勤5名となってございます。

113:
◯中島雄太郎委員  ありがとうございます。常勤6名、非常勤5名の11名で中核業務をやっているということなんですけれども、現状の最新の会員数が2,381人で、常勤、非常勤合わせて11名で割りますと、1人当たり216名の管理をしているということになりまして、私はこれはちょっと多いんじゃないのかなと思うんですね。216名、もちろん民間の派遣会社みたいに、一人一人細かい対応が必要かというと、必ずしもそうでないところもあるにしろ、頭で割ると216人を1人当たりが抱えているということは、ちょっとこれは多過ぎるんじゃないかと思うんです。そういった216人抱えている中で、会員も獲得しないといけない、契約も取らなきゃいけないという新たな取組をしないといけないというのは、なかなかこれは厳しいんじゃないかと思うんです。つまり、契約獲得、会員獲得に新たな取組も含めて取り組んでいくには、組織として体制が不十分じゃないかなというふうに思うんですけれども、この点について見解を伺います。

114:
◯長寿応援課長  シルバー人材センターの体制に関する御質問でございますけれども、令和7年度予算では、正規職員を1名増とする職員体制の強化、こういったことを考えてございます。今現状としまして、会員数の御質問があったんですけれども、実際、高齢者の方、健康上もしくは体力的な理由から一定数、稼働されていないという方も会員の中でいらっしゃいます。大体、稼働されている方が8割超というような状態でございますので、そういったところを加味しますと、現状の体制で十分、そこの部分というのは対応が図れているというふうに認識してございます。

115:
◯中島雄太郎委員  分かりました。そうはいっても目標未達が続いておりますので、もっと人を増やす必要があるんじゃないかというところも含めて取り組んでいただきたいというふうに思います。

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