千客万来施設の開業に向けて――交通対策・回遊性・テナント構成を問う
目的
2024年2月に開業を控えた豊洲の千客万来施設について、休日の交通量増加への対策、広大な施設内の回遊性、テナント構成の3点を確認する。特に、観光施設でありながら地域のにぎわい創出という役割も担う本施設が、インバウンド偏重となり地域住民が気軽に利用できない施設にならないよう、テナントリーシングの考え方を質す。
質問
- 開業後の交通量増加について、来場者の交通手段の想定、新たな公共交通手段の検討状況、インバウンド観光バスの路上駐車(有明方面等への流出)への対策を問う
- 商業棟・温浴棟・市場にまたがる広い施設内の回遊について、バリアフリー対応を含む先進的な取組が導入されているかを問う
- テナントリーシングにおいて、インバウンド向けと地域住民向けの両立をどのようにバランスを取っているかを問う
答弁
交通対策(都・開発調整担当課長/渉外調整担当部長)
来場手段として乗用車・自転車・ゆりかもめ・BRT・都バスを想定。BRTは開業時期に本格運行を開始する見込みとした。観光バスについては施設内に約30台の駐車スペースを確保し、周辺道路の駐車・交通問題は警察・江東区と連携して対策に取り組むと答弁した。部長からは、BRT・都バスの増便を関係セクションに強く要請しているとの補足があった。
回遊性・バリアフリー
施設案内サインやデジタルサイネージによる分かりやすい案内表示を進めるとし、バリアフリーは法・条例等に基づき対応していると答弁した。
テナントリーシング
地域住民に末永く親しまれる施設としたいとし、築地場外市場からの誘致、市場業者との連携、地元商店街との連携というコンセプトを踏まえ、インバウンド向け店舗ばかりではなく地域の方々が日常から利用できる店舗も配置すると答弁した。部長からは、メインとなる商業棟2階は築地場外・市場関係者・地元江東区の企業を中心に声をかけ、比較的小規模な店舗が集う配置になるよう万葉倶楽部と協議しているとの補足があった。
結果
都は、開業時期のBRT本格運行見込み、観光バス駐車スペース約30台の確保、警察・区と連携した周辺交通対策の方針を示した。テナント構成については、築地場外・市場関係者・地元企業中心のリーシング方針を答弁として確認した。開業後、これらの方針が実際に守られるかを引き続き確認していく。
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※ 江東区議会会議録より引用。読みやすさのため改行・句読点を一部調整しています。
令和5年清掃港湾・臨海部対策特別委員会 本文 : 2023-06-21
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101:
◯中島雄太郎委員 千客万来施設、いよいよ来年2月オープンということで、大変期待しております。その上で、気になる点、3点ほどお伺いいたします。
1点目の交通状況について、現状でも休日の豊洲エリアというのは非常に道路の交通量が多い、その上で、この千客万来施設がオープンしたら、当然、交通量は増えると思われるんですけれども、その辺り、都としては、渋滞状況や、またこの施設に来る方々がどのような交通手段で来るのかということを想定しているのか、教えていただきたいです。
また、今後オープンして、かなりの人が増えたときに、現状の交通では対応できないとなったときに、新たに何か公共交通手段を想定しているのかということも含めて、お伺いします。
また、この施設はインバウンドのお客様もかなり多数、来られると思うんですけれども、そこで懸念されるのが、インバウンドの観光客のツアーバス、大型バスで施設に乗りつけて、観光客を降ろして、バスだけはどこか離れたところ、例えばこの施設でいいますと有明のほうに抜けて大型バスが路上駐車するみたいな、そういったことが想像されるんですけれども、その辺り、インバウンドの観光バス等について、そういったケースを想定されているのか、またその対処をしているのかという点についてお伺いいたします。
2点目が、施設内の回遊性を高めることが重要であるというお話がありまして、これはそのとおりだと思うんですけれども、この事業、東京都においては、令和に入って有数の大きな事業となるわけですけれども、施設内の回遊に当たっても、商業棟、温浴棟、また市場を含めて、かなり広いといいますか、各施設を行き来するのも結構歩かなくてはいけないだとか、また上下の移動等もあると思うんですけれども、その辺のバリアフリー対応といいますか、当然、バリアフリーには対応しているというのは当たり前ですけれども、そういったことに対する先進的な取組というものが、この施設において導入されているのか、その点を教えてください。
3点目が、テナントリーシングに関わる点ですけれども、千客万来施設、観光施設ということで、テナントとして入る事業者の方々は、インバウンド、外国人観光客に向けて商売をしたいという方がどうしても多くなるかと思っております。
また、このコンセプトの中に築地場外市場からの誘致ということも盛り込まれておりますけれども、現状の築地場外はほぼほぼインバウンドの観光客目当てで、非常に単価も高い、例えば海鮮丼5,000円だとか1万円だとか、そういうものを外国人が来て喜んで食べる。しかし、本区としてはこの千客万来施設、地域のにぎわいを創出してもらうためにつくってもらうという側面もあるわけですから、地域住民の皆様も楽しめる施設にしていただかないと困るわけです。
そこで蓋を開けてみたら、テナントとして入っている事業者がほぼほぼインバウンド目当てで、単価も高くて地域住民が気軽にふらっと週末に遊びに行けるような施設ではありませんでしたと、何かつまらないね、あそこみたいな話になったら、非常に困るわけです。
ただし、もちろん観光施設ですから、集客はしなければいけないと。ですから、インバウンドのお客様を喜ばせる、それと同時に、地域住民の皆様も喜ばせる、その両立というのは非常に難しいと思うんですけれども、その辺、テナントリーシングに際して、どのような考え方でバランスを取っているのか、現状きちんとバランスが取れた方向性になっているのか、その点をお伺いいたします。
102:
◯都・開発調整担当課長 まず、1点目の御質問でございます。
千客万来施設に来場する方々はどのような交通手段でやってくるかということでございますけれども、我々の現状、想定といたしましては様々ございますが、1つは、乗用車で来られる方もいらっしゃれば、近隣の地域の住民の方々は自転車で来られるということも考えられます。そして、もちろん公共交通機関ということで、ゆりかもめ、またBRT、そして都バス、そういったもので来場されるということで認識してございます。
それで、今申し上げた自転車でお越しになる方々、地域の方々も多くいらっしゃると思いますが、そうしたことに関しましては、駐輪場などの整備を事業者のほうはしっかりと考えて進めているということでございます。
2点目の御質問でございますけれども、来場に当たっての新たな交通の手段ということであったかと思います。新たな手段ということで申し上げますと、公共交通という意味合いでは行く行くの路線の整備などもございますけれども、BRTに関して申し上げますと、今はプレ運行ということでございますけれども、来年、千客万来が開業する時期、その頃には本格的な運行も開始するというやに聞いてございます。例えばそういった手段でお越しになる方々がいらっしゃるのではないかということで考えてございます。
そして、3点目でございます。インバウンドの方々をはじめ観光客の方々が観光バスで来られるということに関する交通への御不安ということであったかと思います。まさに中島委員御指摘のとおりでございまして、そうした観光バスが増加することによっての渋滞への懸念というものはあるわけでございますけれども、千客万来施設におきましては、観光バスも収容ができる約30台の観光バスの駐車スペースもございます。そういったものも利用していくとともに、施設外の千客万来周辺の道路における駐車の問題であるとか、交通の問題につきましては、関係の警察であるとか、江東区の方々とも連携して、交通対策にしっかりと取り組んでまいりたいということで考えてございます。
そして、次の御質問、施設の回遊性の話であったと思います。施設の回遊性ということでございますけれども、例えば、先日いろいろな物理的な施設内の移動の方法みたいなものも検討してはどうかというような御意見も賜りましたけれども、そういったもののほか、例えば施設案内サインであるとか、デジタルサイネージであるとか、そういったものにはなりますけれども、そうしたもので施設の移動を分かりやすく、また、移動しやすくするための案内表示であるとか、もちろんバリアフリーのほうも、法や条例等に基づいてバリアフリーの対応もしっかりと進めてございます。回遊性という意味では、例えばそういった案内ですとか、そういったものをしっかりときちんとやっていくことによって、確保を高めてまいりたいということで考えてございます。
そして、次の御質問、テナントリーシングで外国人観光客の方向けの店舗に関する御質問であったと思います。テナントリーシングに関しましては、先ほどもお話しさせていただきましたけれども、地域住民の方に末永く親しまれる施設としていきたいということで考えてございます。
そこで、築地場外市場からの誘致、市場業者との連携、地元の商店街との連携、そうしたコンセプトをしっかり重く受け止めながら進めておるところでございます。したがいまして、決してインバウンドの方々向けの店舗ばかりということではございませんでして、地域の方々が日常から御利用いただける、そういった店舗、テナントも配置していくということで、事業者とともに取組を進めておる、そういった状況でございます。
103:
◯都・渉外調整担当部長 ただいまの御答弁に若干、補足をさせていただきたいと存じます。
交通対策の面でございますけれども、BRT、あるいは都バスに関しましては、私ども、関係セクションに対しまして、今後の増便といったものを強く要請しておるところでございます。
それから、リーシングに関しましてのインバウンド向けのお店ばかりにならないようにといったような御指摘でございますけれども、特にメインになる2階の商業棟、本日の資料で申しますと、4ページなり5ページの部分になりますけれども、この商業棟の2階の店舗につきましては、まさにコンセプトに沿ったような形での築地場外からの誘致であったり、それから市場関係者、地元江東区の企業といったところを中心に声をかけさせていただいておりまして、比較的小規模な店舗が集うような、そういった配置になると万葉倶楽部とも話をしているところでございます。
以上です。
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